喉に湿布の代はりに

2019-06-16 (日)(令和元年己亥)<旧暦 5 月 14 日>(赤口 甲申 七赤金星)Axel Axelina Heliga trefaldighets dag 第 24週 第 25693 日

 

昨日久しぶりでプールへ行ったのは少し早すぎたかもしれない。夜になって咳が出てちょっと寝苦しかった。少し風邪がぶり返したかもしれない。前に、風邪をひくのは夜寝てゐる間にひくものだと書いたが、寒いから風邪をひくのか風邪をひいたから寒いのかは判じがたいところがある。布団から腕を出すくらいのことは普通に良くあることだが、体調の悪い時はそれだけでも寒気を感じてしまふ。こんな時、一度起きて首肩を温めると良いことがわかった。僕は「あずきのチカラ」といふ製品を電子レンジで温めて使ふ。20 分程首肩に乗せて温めると暖かくなる。本来は肩こりなどに良いのかしれないが、風邪の予防にも良い気がする。この他に、いつもは僕は首に手拭ひを巻くのだが、巻いた手ぬぐひの上からさらに喉のあたりにホッカイロを貼ってみた。すると、温感湿布の様になって、長時間にわたって喉がホカホカと楽であった。ともかく寒いと感じたら体を、特にのど回りを温めることが一番と思ふ。風邪かもしれないと感じた時の僕の処方箋を自分への備忘録として書いた。

 

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午後から Stockholm へ行った。帰り道、Tystberga 近くの湖 Runnviken のほとりで休んだ。夕景が美しかったからである。

 

JAL の A350

2019-06-15 (土)(令和元年己亥)<旧暦 5 月 13 日>(大安 癸未 八白土星)Margit Margot 第 24週 第 25692 日

 

JAL が発注したエアバス A350 の1番機が羽田空港に到着した。発注から納入まで 6年ほどかかってゐるのではないかと思ふ。JAL はこれまでボーイング一辺倒で来たけれども、これによって新たな局面を迎へた。ボーイングは 737MAX の2度にわたる墜落事故の原因解明と対策で、その信頼回復に時間がかかってゐる。日本のもうひとつの航空会社ANA も、より大型のエアバス A380 をホノルル便に就航させたのは先月末である。ANAJAL のこのニュースは、日本における世間一般の人気として、ボーイングよりエアバスに傾くかもしれない。ボーイング離れは即ちアメリカ離れを呼ぶかもしれない。日本の航空会社の意図するところは単に営業の向上に寄与するために良い飛行機を選ぶことにあったと思ふが、私企業の選択が国同士の関係に影響を及ぼすことはあると思ふ。飛行機がどんどん増えて、良質のパイロット不足も心配だが、機体を整備する態勢も人手不足にならないのか、安全は大丈夫なのか、気になるところではある。ボーイングの不具合もハイテク頼みであるがゆえの問題かもしれない。JALエアバス A350 の1番機が羽田空港に到着したその同じ日に、中部国際空港ではキャセイパシフィック航空の同型機が油圧系統トラブルで緊急着陸した。やや水を差された様なニュースだが、原因究明はしっかりして欲しいと思ふ。

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久しぶりにプールへ行った帰りに町に寄ったが、土曜日で、多くのお店は3時で閉店。町は夏休みモード。

 

小学校の卒業式

2019-06-14 (金)(令和元年己亥)<旧暦 5 月 12 日>(仏滅 壬午 九紫火星)Håkan Hakon 第 24週 第 25691 日

 

すぐ近くの小学校からチャイムの音が聞こえた。もう耳が遠くなったのでいつもは感じないのだが、何故か今日は聞こえた。仕事をしてゐた頃は出勤が早かったので、朝のチャイムを家で聞くことはあまりなかったのだが、「今日は辛いから休もう」と横になった日などは、このチャイムが「今日は休んで良いんだよ」と語りかけてくれる様にやさしく響いたものだった。もうこんな時間かと思って起きた。小学校にはもう誰も居ない。今日は町の小学校の一斉卒業式で、学童は全員、会場である Svandammen 脇の広場へ列を組んで行進した後だった。昨日まで梅雨の様な天気であったが、今日は朝から夏の光が眩しい。さう云へば小学校の卒業式の日は例年晴れる日が多い。高校生も卒業式で町にパレードを繰り出すのだが、今日はずっと家に居た。

 

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写真はその前日の予行演習の時のもの

 

「そして父になる」をテレビで見た

2019-06-13 (木)(令和元年己亥)<旧暦 5 月 11 日>(先負 辛巳 一白水星)Aina Aino 第 24週 第 25690 日

 

そして父になる」といふ映画を見たのは2度目である。最初は映画館で見た。我がブログを検索してみると、それは、2014 年 3 月 4 日のことであり、その時は Norrköping で見たと記録してある。その同じ番組が SVT で先週放送された。SVT とは、日本で言へば NHK の様なものである。受信料に相当するものは去年までは3ヶ月に一度づつ納めてゐたが、今年からは一般公衆サービス料金に置き換へられるといふ通知を11月頃に受けた。実際、今年の料金の先払ひしてあった分は払ひ戻されてきた。テレビとコンピューターが融合する時代の受信料の在り方なのかもしれない。ちなみにそれまでの受信料の月額は日本円にすると2300円ほどであった。日本のテレビではオンデマンドで過去の放送を好きな時に見られる様になってゐるが、それには別に料金がかかるのかもしれない。利用したことがないのでわからない。スウェーデンでは SVT play といふアプリがあって、それを利用すれば、放送後もしばらくは番組を見ることができる。今ではビデオに録画するといふことを全くしなくなった。「そして父になる」は14日まで見られるので、その前にと思って昨日見た。2度目に見た時の印象は前回よりもやや違った。物語の展開への驚きとしては最初に見た時の方が大きかった。当然かもしれない。でも、初めて見た様な場面もあった。また、先般亡くなった樹木希林も見られたし、スウェーデンの放送で日本映画を見られたのはよかった。

 

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昨日の花の隣に咲いてゐた。

 

愛想の良い顔

2019-06-12 (水)(令和元年己亥)<旧暦 5 月 10 日>(友引 庚辰 二黒土星)Eskil 第 24週 第 25689 日

 

飛行機などに乗ると、アテンダントの人はニコニコの笑顔で応対してくれる。心ではどんな風に思ふかしれないのに、誰にでもあんな風に愛想良くするのは疲れるだらうなと、はたで見てゐて思ふ。僕は毎日ぶっちょ面で同居人と付き合ふが、笑顔を作るのにはなかなかエネルギーが要ることを実感してゐる。色々な企業のお客様サポートセンターでは苦情処理の電話を受け付けるのに、あまりに暴言を吐く客が居て、ノイローゼになる人も居る様な話を聞くことがある。カスタマーハラスメントといふらしい。これを解決するのに AI に返事をさせるのも一つの方法かもしれないが、別のアイデアとしては、全部テレビ電話システムにしてはどうかと思ふ。担当者の映像はテレビ画面に映る時、実際はどんなに苦しい顔であっても、ソフトウエアでニコニコ顔に変換されて客に応対する様にする。担当者は表情を作らなくて済む分だけでも負担が減り、客は笑顔によって怒りが和らぐ効果も出るのではないか。

 

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小雨の中、買出しに行く途中に見た花。

 

田辺聖子さんも逝ってしまった

2019-06-11 (火)(令和元年己亥)<旧暦 5 月 9 日>(先勝 己卯 三碧木星入梅 Bertil Berthold 第 24週 第 25688 日

 

それほど熱心な読者でないけれども、田辺聖子さんの文章にはいつも惹かれてゐた。日本経済新聞私の履歴書を執筆されたのは 1997 年である。今から 22 年も前のことになるが、今でも部分的にその内容を思ひ出すことがある。あの当時はまだデジタルで新聞が読める時代ではなくて、勤めてゐた会社で紙の新聞をとってもらってゐた時代であった。ロンドンで印刷された新聞が2日ほどの遅れでスウェーデンに届いた。遠く離れても日本語で新聞が読めるありがたさに感激した日々であったが、そんな中に田辺さんの私の履歴書があった。大阪の良さを実に誰にでも納得のいく形で書かれた部分があって、読んだ後にそれと同じことを自分の言葉で他の誰かに伝えようとしても、上手な言葉で再現できなかったことを覚えてゐる。田辺さんは僕にとっては昭和の思ひ出とひとつになった作家であった。この方から、まだ若かった頃の僕は日本の古典文学の手ほどきを受けた。その膨大な著作はこれからもずっと生き続けると思ふ。

 

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この頃はどんより曇り空が多い。日本でも梅雨の時期かと思ふ。

 

KLM の新しい飛行機

2019-06-10 (月)(令和元年己亥)<旧暦 5 月 8 日>(赤口 戊寅 四緑木星)上弦 Svante Boris Annandag Pingst 第 24週 第 25687 日

 

飛行機といふものは、ボーイングエアバスなどが開発し、各航空会社はそれを買ふものといふ思ひ込みが僕にはあるが、航空会社が次世代の飛行機の開発にコミットする傾向がこの頃見られる。例へば、日本航空は超音速旅客機を開発する米航空機ベンチャーに出資してゐる。このほど、オランダの航空会社 KLM は、デルフト工科大学と全く新しい機種の開発を発表した。それは V デザインと呼ばれ、ちょっと紙飛行機を思はせる格好をしてゐる。主翼は左右に V 字型に伸び、客室はその下に置かれるので、左舷客室と右舷客室に分かれる。水平尾翼垂直尾翼は見当たらず、後方に2機のエンジンがある。機体の重量は2パーセント軽くなり、燃費が 20% 改善し、音も静かであると書いてある。そのモデルはこの10月にも発表され、同社の 100 周年記念行事として計画されてゐるといふ。このニュースは、NyTeknik 2019-06-07 07:30 の記事で見て書いた。

 

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この頃町へ出ないので、夕食後の近くの散歩の写真ばかり。