読書

オッペンハイマー

2024-03-13 (水)(令和6年甲辰)<旧暦 2 月 4 日>(大安 丙子 一白水星) Greger 第 11 週 第 27427 日 今年のアカデミー賞では宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」(長編アニメーション賞)と「ゴジラ-1.0」(視覚効果賞)の日本作品が受賞した。また、作…

平家物語 巻第五 「富士川 8」

2024-03-12 (火)(令和6年甲辰)<旧暦 2 月 3 日>(仏滅 乙亥 九紫火星) Kronprinsessans namnsdag Viktoria Regina 第 11 週 第 27426 日 そして10月23日になった。明日はいよいよ源平両軍が富士川をはさんで戦闘開始と決まった。夜になった。平家の方より…

平家物語 巻第五 「富士川 7」

2024-03-11 (月)(令和6年甲辰)<旧暦 2 月 2 日>(先負 甲戌 八白土星) Edvin Egon 第 11 週 第 27425 日 また、大将の維盛は、東国の案内者として、長井(埼玉県大里郡)に住む斎藤別当実盛を呼んで質問した。(斎藤家は代々越前の家だったが実盛の時、武…

平家物語 巻第五 「富士川 6」

2024-03-10 (日)(令和6年甲辰)<旧暦 2 月 1 日>(友引 癸酉 七赤金星)新月 Edla Ada 第 10 週 第 27424 日 一方で頼朝方の軍勢はといへば、駿河国黄瀬川に着いた。甲斐・信濃の源氏が馳せ参じてひとつになり、浮島ヶ原(沼津の西、田子の浦のあたり)で勢…

平家物語 巻第五 「富士川 5」

2024-03-09 (土)(令和6年甲辰)<旧暦 1 月 29 日>(大安 壬申 六白金星) Torbjörn Torleif 第 10 週 第 27423 日 平家の軍勢は京の都を立って、遠い東海の地へと進んだ。無事に帰って来られるかどうか誰にもわからない。あるひは野原の露に宿を借り、ある…

平家物語 巻第五 「富士川 4」

2024-03-08 (金)(令和6年甲辰)<旧暦 1 月 28 日>(仏滅 辛未 五黄土星) Internationella kvinnodagen Siv Saga 第 10 週 第 27422 日 9月22日には高倉上皇(新院)はまた安芸国厳島へ御幸あった。3月にも御幸されてゐる。そのせいであらうか、数ヶ月はめ…

平家物語 巻第五 「富士川 3」

2024-03-07 (木)(令和6年甲辰)<旧暦 1 月 27 日>(先負 庚午 四緑木星) Camilla 第 10 週 第 27421 日 朝敵をたいらげるために将軍が遠くの地へ向かふ時には、将軍はまづ宮廷に参内して天皇から節刀を賜ることが、昔からのしきたりであった。それで大将軍…

平家物語 巻第五 「富士川 2」

2024-03-06 (水)(令和6年甲辰)<旧暦 1 月 26 日>(友引 己巳 三碧木星) Ebba Ebbe 第 10 週 第 27420 日 その頃、薩摩守忠度は、ある皇女の娘である女房のもとによく行き来された。ある時、その女房を尋ねると先客があった。その先客といふのは身分の高い…

平家物語 巻第五 「富士川 1」

2024-03-05 (火)(令和6年甲辰)<旧暦 1 月 25 日>(先勝 戊辰 二黒土星)啓蟄 Tora Tove 第 10 週 第 27419 日 平家追討の院宣を文覚が伊豆国の頼朝に届けた頃、福原の公卿たちは会議をした。「頼朝のもとに軍勢が揃はないうちに急いで討手を下すべきであら…

山折哲雄氏の「ひとりの覚悟」

2024-02-15 (木)(令和6年甲辰)<旧暦 1 月 6 日>(赤口 己酉 一白水星) Sigfrid 第 7 週 第 27400 日 「死生観」といふもの、あるいは「死とどの様に向きあふべきか」、「人の死にどの様に接するべきであるか」といったことに対する感じ方は、日本人と西欧…

平家物語 巻第五 「福原院宣 4」

2024-01-19 (金)(令和6年甲辰)<旧暦 12 月 9 日>(友引 壬午 一白水星) Henrik Henry 第 3 週 第 27373 日 頼朝が院宣を開いてみると、そこには次のやうに書かれてあった。 近年、平氏は皇室をあなどり、自ら政道をとって恐れ慎むところもない。仏法は破…

平家物語 巻第五 「福原院宣 3」

2024-01-18 (木)(令和6年甲辰)<旧暦 12 月 8 日>(先勝 辛巳 九紫火星)上弦 Hilda Hildur 第 3 週 第 27372 日 文覚は奈古屋に帰ると、弟子たちに「私はこれから人に知られないように、伊豆の雄山(熱海市伊豆山神社)で七日の間参籠するつもりだ。」と言…

平家物語 巻第五 「福原院宣 2」

2024-01-17 (水)(令和6年甲辰)<旧暦 12 月 7 日>(赤口 庚辰 八白土星) Anton Tony 第 3 週 第 27371 日 「何かね、それは」と兵衛佐。「これこそあなた様の父、故左馬頭殿の頭です。平治の乱の後、獄舎の前の苔の下に埋もれて、後世弔ふ人もなかったので…

平家物語 巻第五 「福原院宣 1」

2024-01-16 (火)(令和6年甲辰)<旧暦 12 月 6 日>(大安 己卯 七赤金星) Hjalmar Helmer 第 3 週 第 27370 日 伊豆国に流された文覚は近藤四郎国高といふものにあづけられて、奈古屋(静岡県田方郡韮山村地内)の奥に住むことになった。そこから兵衛佐殿(…

平家物語 巻第五 「文覚被流 4」

2023-12-21 (木)(令和5年癸卯)<旧暦 11 月 9 日>(先勝 癸丑 二黒土星) Tomas 第 51 週 第 27344 日 文覚たちの乗った船は伊勢国阿濃の津(今の津市)より出発した。遠州灘にさしかかった時、にはかに大風が吹き、大浪たって、この船がひっくり返りさうに…

平家物語 巻第五 「文覚被流 3」

2023-12-20 (水)(令和5年癸卯)<旧暦 11 月 8 日>(赤口 壬子 三碧木星)上弦 Israel Moses 第 51 週 第 27343 日 源三位入道(源頼政)の嫡子仲綱はその頃伊豆守であった。彼は文覚を伊豆国へ下すのに、東海道より船でやれと命令した。庁のしもべが3人つい…

平家物語 巻第五 「文覚被流 2」

2023-12-19 (火)(令和5年癸卯)<旧暦 11 月 7 日>(大安 辛亥 四緑木星) Isak 第 51 週 第 27342 日 信濃国の住人・安藤武者右宗といふものがゐて、その頃は院の警護の職につくものであったが、「何事ぞ」と言って、太刀を抜いて走り出た。文覚は「望むと…

平家物語 巻第五 「文覚被流 1」

2023-12-18 (月)(令和5年癸卯)<旧暦 11 月 6 日>(仏滅 庚戌 五黄土星) Abraham 第 51 週 第 27341 日 文覚が勧進帳を持って院御所・法住寺殿へ現れたちゃうどその時、御所では管弦の最中であった。太政大臣妙音院(藤原師長)は琵琶をかき鳴らし、朗詠め…

平家物語 巻第五 「勧進帳 2」

2023-12-12 (火)(令和5年癸卯)<旧暦 10 月 30 日>(先負 甲辰 二黒土星) Alexander Alexis 第 50 週 第 27335 日 文覚が書き上げた勧進帳とは次の様なものである。 沙弥文覚敬って申し上げます。ことに貴賤と僧俗の援助を受けて、高雄山の霊地に一院を建…

平家物語 巻第五 「勧進帳 1」

2023-12-11 (月)(令和5年癸卯)<旧暦 10 月 29 日>(友引 癸卯 三碧木星) Daniel Daniela 第 50 週 第 27334 日 京都・嵯峨野の北方の山奥に高雄といふところがある。文覚は京に戻るとそこに住んだ。神護寺といふ山寺がある。昔、称徳天皇の御時、和気清麻…

平家物語 巻第五 「文覚荒行 3」

2023-11-20 (月)(令和5年癸卯)<旧暦 10 月 8 日>(大安 壬午 六白金星)上弦 Pontus Marina 第 47 週 第 27313 日 修行再開の第2日に、8人の童子がやって来て、文覚を引き上げようとした。文覚は説得に応じず、散々抵抗して、引き上げられることなく修行は…

平家物語 巻第五 「文覚荒行 2」

2023-11-19 (日)(令和5年癸卯)<旧暦 10 月 7 日>(仏滅 辛巳 七赤金星) Elisabet Lisbet 第 46 週 第 27312 日 文覚は熊野へ行った。那智に籠らうとしたが、修行の小手調べに、あの有名な那智の滝に打たれてみようとして、その滝のもとへ行った。頃は12月…

平家物語 巻第五 「文覚荒行 1」

2023-11-18 (土)(令和5年癸卯)<旧暦 10 月 6 日>(先負 庚辰 八白土星) Lillemor Moa 第 46 週 第 27311 日 そもそも頼朝は、去る平治元年12月(1159年)、父左馬頭義朝の謀反によって、年14歳になった永暦元年3月20日(1160年)に伊豆国蛭ケ島へ流され…

平家物語 巻第五 「咸陽宮 8」

2023-11-11 (土)(令和5年癸卯)<旧暦 9 月 28 日>(赤口 癸酉 六白金星) Mårten 第 45 週 第 27304 日 始皇帝は「我に少しの時間をくれないか。わが最愛の后の琴の音を今一度聞きたいのだ。」と嘆願した。それで荊軻はしばらくの猶予を与へた。始皇帝は三…

平家物語 巻第五 「咸陽宮 7」

2023-11-10 (金)(令和5年癸卯)<旧暦 9 月 27 日>(大安 壬申 七赤金星) Mårtensafton Martin Martina 第 45 週 第 27303 日 荊軻は燕の絵地図を持ち、秦舞陽は樊於期の首を持って、珠のきざはしを上りあがる。内裏の規模のあまりに大きいのを見て、秦舞陽…

平家物語 巻第五 「咸陽宮 6」

2023-11-09 (木)(令和5年癸卯)<旧暦 9 月 26 日>(仏滅 辛未 八白土星) Teodor Teodora 第 45 週 第 27302 日 しかしそんなことで帰るわけにはいかない。荊軻と秦舞陽は旅を進めて始皇帝の居る都咸陽宮に着いた。「燕の絵地図と樊於期の首を持ってまいり…

平家物語 巻第五 「咸陽宮 5」

2023-11-08 (水)(令和5年癸卯)<旧暦 9 月 25 日>(先負 庚午 九紫火星)立冬 Vendela 第 45 週 第 27301 日 そこに秦舞陽といふ兵がゐた。これも秦の国のものである。13歳の時に仇をうって、燕の国に逃げ込んできた。ならびなき兵であった。彼が怒って向か…

平家物語 巻第五 「咸陽宮 4」

2023-11-07 (火)(令和5年癸卯)<旧暦 9 月 24 日>(友引 己巳 一白水星) Ingegerd Ingela 第 45 週 第 27300 日 また、樊於期といふ兵がゐた。これは秦の国のものであるが、始皇帝のために父・叔父・兄弟を滅ぼされて、燕の国に逃げて来てゐた。秦の始皇帝…

平家物語 巻第五 「咸陽宮 3」

2023-11-06 (月)(令和5年癸卯)<旧暦 9 月 23 日>(先勝 戊辰 二黒土星) Gustav Adolfsdagen Gustav Adolf 第 45 週 第 27299 日 燕に帰ってからの太子丹はいづれ秦の国に戻らなければならなかったのだが、燕丹はそんな始皇帝の命令など聞きたくもない。恨…

平家物語 巻第五 「咸陽宮 2」

2023-11-05 (日)(令和5年癸卯)<旧暦 9 月 22 日>(赤口 丁卯 三碧木星)下弦 Eugen Eugenia 第 44 週 第 27298 日 始皇帝はその後もいまいましい気持ちが抑へられない。秦の国と燕の国との境に楚国といふ国があった。大きな河が流れてゐて、楚国の橋といふ…