平家物語 巻第六 「祇園女御 9」

2025-01-18 (土)(令和7年乙巳)<旧暦 12 月 19 日>(赤口 丁亥 六白金星) Hilda Hildur  第 3 週 第 27733 日

 

この如無僧都といふお坊さんの父・山陰中納言は太宰の大貳になって鎮西へ下られた。その時このお坊さんはまだ2歳の赤子であった。その継母はこの赤子が気に入らず、ちょっと抱くように見せかけて海へ突き落としてしまった。殺さうとしての行為である。するとどこからか水の上に亀が現れて、甲に乗せて泳ぎ、その赤子は助かった。実はその赤子の本当の母親がまだ生きてゐた時、桂の鵜飼が鵜の餌にしようと亀を取って殺さうとしてゐるのを見て、着てゐる小袖を脱いで渡し、亀と交換して、海に放してやったことがあった。その亀は今こそ恩返しとばかりに赤子を助けたのである。

北欧の淡い色の夕空ばかり眺めると、たまには南太平洋の赤い夕焼けが見たいと思ふこともある。いや、満州の夕陽も赤いと昔の軍歌にあったような、、。日本の夕焼けも十分赤いかな。潮の響き、土の香り、赤い夕焼け、、。みな懐かしい。