火山灰に埋もれた町が心配

2022-01-18 (火)(令和4年壬寅)<旧暦 12 月 16 日>(先負 辛未 八白土星)満月 Hilda Hildur 第 3 週 第 26648 日

 

二日前に南太平洋の島国トンガで大規模な噴火が起きた。「フンガトンガ・フンガハーパイ」といふ名前の海底火山が噴火したのである。あまりに噴火が爆発的であったので、日本でも大気圧が一斉に数hPa上昇するのが観察された。また、衝撃波が海面を揺らして津波のような波が環太平洋の国々に押し寄せた。日経電子版で、首都ヌクアロファの衛星画像を見た。街全体が灰に覆はれた様子が見られた。電話やネットは遮断されて、現地でどれくらいの被害があったのか、分からない。島に近づく事も多分できなくて、援助を求める人がたくさんゐるのに誰も近づけない状況が続いてゐるのではないだろうか。救助隊が何日も来てくれなくて、自分の足で歩いて行ける場所に食べ物がなければ、生き残った人々も餓死してしまふ恐れがある。海底火山であった分だけ、都市に積もる灰の量は少なかったかもしれないが。紀元後79年8月イタリアのベスビオ火山が大爆発した話を連想してしまった。あまりに爆発が急激であったために、逃げようと走りかけた姿のままで灰に埋れた記録があるとか聞いたことがある。その噴火も、その16年前に起きた大地震を前兆としてゐたといふ。今回のトンガの噴火は「極めて巨大なカルデラ噴火」であると書いてあった。カルデラ噴火は噴火の中でも最も恐ろしいものと聞いてゐる。日本にもカルデラ噴火の跡がある。北海道の屈斜路カルデラ熊本県阿蘇カルデラ、鹿児島県の姶良カルデラ平家物語俊寛僧都が流された鬼界ヶ島の周辺にある鬼界カルデラなどが有名である。もしもこれらのカルデラのどれかが噴火すると日本全国が大変なことになる。神武天皇が即位されてから2700年近くもの歳月が流れたけれども、そんな長い歴史も地球の歴史からみれば、ほんの一瞬でしかない。どのように対策をすれば良いのだろうか。

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淡い色の夕焼けが美しかった。