故郷滞在の最終日

2024-04-23 (火)(令和6年甲辰)<旧暦 3 月 15 日>(大安 丁巳 六白金星) Georg Göran    第 17 週 第 27464 日

 

約ひと月の間、日本の故郷に帰って過ごすことができた。明日は移動日である。今日が滞在の最終日となった。このひと月の前半は体調の回復に時間がかかったが、後半は少し作業ができた。故郷の桜も見ることができたし、何人かの人とは楽しい時を過ごすことができた。総じて良いひと月だったと思ふ。同居人は荒れた庭を綺麗にしてくれた。これは本当に助かった。歳をとってくると、快適で近代的な家よりも、古い家の方が味はひがあって良いなと思ふ様になった。冬の寒さや夏の暑さは我慢せねばならないのだが、、、。

同居人が草取りをしてくれて、隠れてゐた飛石が露はになった。

 

アイロンかけ

2024-04-22 (月)(令和6年甲辰)<旧暦 3 月 14 日>(仏滅 丙辰 五黄土星) Allan Glenn    第 17 週 第 27463 日

 

スウェーデンと日本での日常生活でほかに違ふ点といへば、アイロンかけかなと思ふ。スウェーデンでは洗濯は全て同居人にやってもらってゐるから、アイロンなども自分でかけたことはない。ところが、日本に来ると色々と勝手も違ふので、僕が洗濯する様になった。乾いた洗濯物を取り込むのも僕の仕事である。洗濯物は2階で干し、2階には作業台があってアイロンは常時置かれてある。すると取り込んだ洗濯物に簡単にアイロンをかけたくなる。下着や靴下もアイロンをかけると小さくキチンとまとまるので、タンスに綺麗にしまひやすい。スウェーデンではアイロン台を取り出して脚を立てたりするのはちょっと億劫だ。作業台の上にアイロンがいつも出しっぱなしであるのは見ようによってはだらしないかもしれないが、見ようによっては簡便な環境と言へる。今回の滞在ではアイロンかけの楽しさを知った様な気がする。日常の所作を当たり前のようにこなすことができるのはなんと幸せなことであらうか。

家にあった古い団扇の裏面にはもうひとつの算数パズルの絵があった。幕末の頃のものと思ふ。

 

入浴

2024-04-21 (日)(令和6年甲辰)<旧暦 3 月 13 日>(先負 乙卯 四緑木星) Anneli Annika    第 16 週 第 27462 日

 

スウェーデンに暮らすと、家ではほとんど入浴しない。プールに行く日はそこでシャワーを浴び、サウナもそこで利用するからなど、家で入浴しない理由はいくつかあるが、一番大きな理由は浴槽の形にある。スウェーデンの浴槽は浅く横に長い。身体を伸ばして入ることができるけれども、空気に触れる面積が広いためにすぐにお湯が冷えてしまふ。こんな形の浴槽は日本でも増えつつある様に見受けられる。しかし、僕が好きなのは、狭くてもお湯が冷めにくい日本のお風呂だ。膝を曲げて入るが、お湯が冷めにくい様に思ふ。追ひ焚きの機能があればベストだが、それがなくても結構暖かさが続く。それで、日本に来ると毎晩お風呂に入る。身体を洗ふことより、身体を温めるために入る。十分温まったらなるべく早く床に入る。この点では、日本に暮らす方が、疲れがとれて、良い睡眠に入りやすい気がする。

家にあった古い団扇に貼られてあった。「算法通書」とは嘉永7年に出版された算数の教科書らしい。ペリーが浦賀に来た翌年。昔の人は勉強したのだなと思ふ。

 

川掃除

2024-04-20 (土)(令和6年甲辰)<旧暦 3 月 12 日>(友引 甲寅 三碧木星) Amalia Amelie Emelie    第 16 週 第 27461 日

 

家の裏を流れる小さな川に入って掃除をした。割と最近掃除された気配があって、今日の川掃除は例年よりも楽であった。それでもいくつかのゴミを取り除き、土手の側面に生える草を取り除いたりした。集めたゴミは乾いてから家庭のゴミとして収集日に出すつもりである。もっと広い範囲を掃除すべきなのだが、自分の家に面した部分を綺麗にするだけで精一杯であった。気になったのは、小さな魚たちを全く見なかったことである。10年ほど前には小さな魚が川に戻ってゐたので、川が綺麗になったかもしれないと思ったことがある。しかし、今は再び小動物の居ない川になってしまった。この川は昔は霞ヶ城のお堀にもつながってゐて、今の僕の家のある場所は茶室であったといふ言ひ伝へがある。お殿様が小舟に乗ってお忍びで来られて茶を楽しまれたと聞く。茶室の名を「七松亭」と言ったさうである。7本の松があることからその名があると聞く。現在の我が家にある3本の古い大きな松はその7本のうち、3本が残ったものである可能性がある。そんなことを思ふと残った松を大事にしてやりたい気持ちもわく。僕が生まれる前に起きた福井地震では、我が家は倒壊し、母の胎内にあった僕はこの松に助けられたといふ話も小さい頃に聞いた。

今日は川掃除をした。

 

屋根の落ち葉集め

2024-04-19 (金)(令和6年甲辰)<旧暦 3 月 11 日>(先勝 癸丑 二黒土星穀雨 Olaus Ola    第 16 週 第 27460 日

 

家には古い大きな松がある。屋根に落ち葉が溜まる。帰って来るたびにその溜まった落ち葉を袋に詰めてゴミとして出す。屋根で作業をするので、落ちない様に気をつけないといけない。細心の注意を払ふ。今回の滞在では何回かに分けてこの作業をした。雨の日はトタン屋根が滑るので作業ができない。気温が高くなると暑くて作業ができない。老齢なので休み休みやる。作業は延ばし延ばしになった。それでも今日なんとかひと段落ついた。去年の秋の大風のせいだらうか、大きな枝が折れて屋根に横たわってゐて、これを除くのに手間がかかった。また、もう1本の枝も折れかかって、下向きにダランと下がってゐた。切り取ってしまひたかったが、なかなか切れないのでそのままにした。急ぎの用事がなければ、落ち葉集めの様な単純作業は結構楽しいものだ。綺麗になった屋根には小さな木の実か何かが残るのだらうか、スズメが来ては何かを啄む様であった。

小学校の前を歩いてみた。塀が城下町風にデザインされてあった。

 

小学時代の友と会ふ

2024-04-18 (木)(令和6年甲辰)<旧暦 3 月 10 日>(赤口 壬子 一白水星) Valdemar Volmar    第 16 週 第 27459 日

 

日本に来て、昔の友に会ひたいと思っても、自分の家に来てくれる人としか会ふことができない。といふことになれば、一番会ふことができるのは同じ町に住む小学校の同級生といふことになる。といふことで、今日は小学校の同級生が5人来てくれた。男は都合が悪いらしく、女の人たちばかりであった。去年会った人もあるけど、随分久しぶりで会った人もある。もしも町のどこかですれ違っても、きっとそれとわからなかったらうと思ふ。でも、話の中に、昔の友達同士が偶然すれ違った時、ピンと来るものがあって「もしかして〇〇ちゃん?」「さうよ、あなたは〇〇ちゃん?」とお互ひにわかったといふ話も出た。僕には思ひ出せない昔の町の様子とかお店の様子なども話に出て、もしみんなの記憶をまとめ上げることができれば、大きな情報になるかなと思った。楽しいひとときであった。

僕らが出た小学校はこのお城のふもとにある。

 

高校時代の友と会ふ

2024-04-17 (水)(令和6年甲辰)<旧暦 3 月 9 日>(大安 辛亥 九紫火星) Elias Elis    第 16 週 第 27458 日

 

故郷の町に帰って来ることの楽しみのひとつは昔の友と会ふことである。ところが、色々とあって、僕はひとりで家を離れることが難しい。結果的にこちらの家に来てくれる人としか会ふことができない。ひたすら庭の草むしりをする同居人はもうそれで十分です、といふ雰囲気である。同居人の友達は東京やその他の町に住むので、僕の故郷では知人は少ない。昨夜は同居人が高校時代の旧友とzoomでお話できる様に少し手伝った。スウェーデンにゐると時差を考慮してzoomの実施時間を決めないといけないが、こちらに来れば同じ時間で話ができる。とはいへ、お互ひの時間調整はやはり難しい様である。ともかくも同居人は昨日、zoomで話をしてくれた様で良かった。老人になるとついつい人との連絡も遠ざかりがちだが、人間は社会的な動物であるから、他人と関はり、他人と協力しあふことは大切だと思ふ。ところで、今日は福井在住の高校の友達が奥さんと尋ねてくれて、同居人と僕を外へ連れ出してくれた。4人でスシローへ行った。楽しいひとときを過ごすことができた。また、先週であったか、高校時代の別の友達ふたりがやはり尋ねてくれた。この時は家で話をしたが、これも楽しかった。

家の前に花を咲かせてくれた。これはサツキ