読書

平家物語「城南之離宮 1」

2022-06-25 (土)(令和4年壬寅)<旧暦 5 月 27 日>(先勝 己酉 四緑木星) Midsommardagen David Salomon 第 25 週 第 26806 日 「すべての行ひの中で一番のものは孝行である。明王は孝をもって天下を治めた」と言はれる。唐堯は老い衰えた父を尊び、虞舜は…

平家物語と百人一首

2022-06-22 (水)(令和4年壬寅)<旧暦 5 月 24 日>(仏滅 丙午 一白水星) Paulina Paula 第 25 週 第 26803 日 百人一首と平家物語とはほぼ同じ時代に成立したのだと思ふ。それで、百人一首に載せられた歌人は上代から平家物語の時代までの人たちである。登…

後白河院と和歌

2022-06-20 (月)(令和4年壬寅)<旧暦 5 月 22 日>(友引 甲辰 八白土星) Linda 第 25 週 第 26801 日 コロナ以来、家で写経をする代はりに平家物語を書写することを始めた。1回200文字に限定してゐる。だが、やる気の出ない日も多く、遅々として進まない。…

平家物語「法皇被流 5」

2022-06-13 (月)(令和4年壬寅)<旧暦 5 月 15 日>(先勝 丁酉 一白水星) Aina Aino 第 24 週 第 26794 日 まだ18歳でゐらっしゃる高倉天皇は御心を煩はせておいでである。ここしばらくのうちに、関白が流されたかと思へば臣下の多くが弑されてしまった。そ…

平家物語「法皇被流 4」

2022-06-12 (日)(令和4年壬寅)<旧暦 5 月 14 日>(赤口 丙申 九紫火星) Eskil 第 23 週 第 26793 日 静憲法印は、清盛の西八条の館へ行った。「法皇が鳥羽殿へ御幸されたとのことですが、御前にひとりの人もゐないと聞きます。あまりに浅ましいことではあ…

平家物語「法皇被流 3」

2022-06-11 (土)(令和4年壬寅)<旧暦 5 月 13 日>(大安 乙未 八白土星) Bertil Berthold 第 23 週 第 26792 日 鳥羽殿といふ場所はどこにあったのか、詳しく知らないけれども、京阪七条から鳥羽街道まで京阪電車なら5分くらいで行く。また、京都駅から近…

平家物語「法皇被流 2」

2022-06-10 (金)(令和4年壬寅)<旧暦 5 月 12 日>(仏滅 甲午 七赤金星) Svante Boris 第 23 週 第 26791 日 さて、後白河院はお車にお乗りになった。ところが、公卿、殿上人はひとりのお供もつけられなかった。ただ北面の下臈である金行といふ剃髪の人夫…

平家物語「法皇被流 1」

2022-06-09 (木)(令和4年壬寅)<旧暦 5 月 11 日>(先負 癸巳 六白金星) Börje Birger 第 23 週 第 26790 日 治承3年 (1179年) 11月20日、院の御所法住寺殿は四面を軍兵で打ち囲まれた。清盛が差し向けた兵である。「平治の乱の時には、当時の院の御所であ…

平家物語「行隆之沙汰 3」

2022-05-26 (木)(令和4年壬寅)<旧暦 4 月 26 日>(大安 己卯 一白水星) Kristi himmel färds dag Vilhelmina Vilma 第 21 週 第 26776 日 その頃、前左少弁行隆といふ人がゐた。故中山中納言顯時卿の長男である。二條院の御世には、弁官に加はってたいそ…

平家物語「行隆之沙汰 2」

2022-05-25 (水)(令和4年壬寅)<旧暦 4 月 25 日>(仏滅 戊寅 九紫火星) Urban 第 21 週 第 26775 日 そもそも、どうしてこのように、身分の高いものも低いものも滅んで亡くなってしまふことになったのかといへば、当時関白になられた二位中将殿と前の殿の…

平家物語「行隆之沙汰 1」

2022-05-24 (火)(令和4年壬寅)<旧暦 4 月 24 日>(先負 丁丑 八白土星) Ivan Vanja 第 21 週 第 26774 日 さきの関白松殿(藤原基房)の家来に江大夫判官遠成といふものがゐた。この人も平家にとっては不愉快な人物であった。六波羅から平家一門が押し寄…

平家物語「大臣流罪 5」

2022-05-13 (金)(令和4年壬寅)<旧暦 4 月 13 日>(仏滅 丙寅 六白金星) Linnea Linn 第 19 週 第 26763 日 按察大納言資賢卿とその子息である右近衛少将_兼_讃岐守_源資時は、その官位を二つとも解かれた。また、次の3名のものも罷免された。参議皇太后…

平家物語「大臣流罪 4」

2022-05-12 (木)(令和4年壬寅)<旧暦 4 月 12 日>(先負 乙丑 五黄土星) Charlotta Lotta 第 19 週 第 26762 日 太政大臣藤原師長は、生涯のうちに二度も流されることになってしまったのだが、少しも苦情を言はなかった。といふのも、風雅を解するほどの人…

平家物語「大臣流罪 3」

2022-05-11 (水)(令和4年壬寅)<旧暦 4 月 11 日>(友引 甲子 四緑木星) Märta Märit 第 19 週 第 26761 日 太政大臣藤原師長は、官位を取り上げられて、東の方へ流された。かつて保元の乱では、父悪左おほい殿(藤原頼長)が罰せられた時、父子親族の縁に…

平家物語「大臣流罪 2」

2022-05-10 (火)(令和4年壬寅)<旧暦 4 月 10 日>(先勝 癸亥 三碧木星) Esbjörn Styrbjörn 第 19 週 第 26760 日 過去に大臣が流罪になった例を調べると、左大臣蘇我赤兄(蘇我馬子の孫)、右大臣豊成(南家藤原)、左大臣魚名(藤原房前の子)、右大臣菅…

平家物語「大臣流罪 1」

2022-05-09 (月)(令和4年壬寅)<旧暦 4 月 9 日>(赤口 壬戌 二黒土星)上弦 Reidar Reidun 第 19 週 第 26759 日 静憲法印は、怒りの平清盛に向かって冷や水を浴びせるようなお返事を申し上げてから御所へ戻り、面会して来た様子を後白河院に申し上げた。…

平家物語「法印問答 7」

2022-04-17 (日)(令和4年壬寅)<旧暦 3 月 17 日>(先勝 庚子 七赤金星)満月 Påskdagen Elias Elis 第 15 週 第 26737 日 後白河院のお使ひである静憲法印は怒りの清盛に向かって次のように話すのであった。「誠にたびたびのご奉公はおっしゃる通りです。…

平家物語「法印問答 6」

2022-04-16 (土)(令和4年壬寅)<旧暦 3 月 16 日>(赤口 己亥 六白金星) Påskafton Patrik Patricia 第 15 週 第 26736 日 (清盛の訴へは続く)「さらに、新大納言成親卿をはじめとする何人かが鹿ケ谷に寄り合って打倒平家の謀反を企てたのは全くの私的な…

平家物語「法印問答 5」

2022-04-15 (金)(令和4年壬寅)<旧暦 3 月 15 日>(大安 戊戌 五黄土星) Långfredagen Olivia Oliver 第 15 週 第 26735 日 (清盛は不満で仕方がない。清盛、重盛の親子は、保元の乱、平治の乱と命がけで戦って、皇室の安泰のために随分と骨折ってきたは…

平家物語「法印問答 4」

2022-04-14 (木)(令和4年壬寅)<旧暦 3 月 14 日>(仏滅 丁酉 四緑木星) Skärtorsdagen Tiburtius 第 15 週 第 26734 日 もう外に出て帰りかけた法印を館に呼び戻して、清盛は自分の考へを話し始めた。「やや法印御房、私が申すことは間違ってゐるだろうか…

平家物語「法印問答 3」

2022-04-13 (水)(令和4年壬寅)<旧暦 3 月 13 日>(先負 丙申 三碧木星) Artur Douglas 第 15 週 第 26733 日 さらにその翌日の11月15日になると、入道相國が皇室をお恨み申し上げてゐることはもう間違ひないといふ噂が広まり、後白河院はひどく驚かれて、…

平家物語「法印問答 2」

2022-04-12 (火)(令和4年壬寅)<旧暦 3 月 12 日>(友引 乙未 二黒土星) Liv 第 15 週 第 26732 日 その地震から1週間が過ぎた11月14日のことである。いつもは福原に居られた平清盛だが、何を思はれたか、数千騎の軍兵を雲霞のように従へて、都に入って来…

平家物語「法印問答 1」

2022-04-11 (月)(令和4年壬寅)<旧暦 3 月 11 日>(先勝 甲午 一白水星) Ulf Ylva 第 15 週 第 26731 日 平清盛は長男重盛に先立たれて、何かにつけて心細くおなりになったのか、福原へ急いで帰り、門を閉めて家に閉じこもってしまはれた。その年(治承3年…

「すごい物理学講義」読後感4

2022-03-31 (木)(令和4年壬寅)<旧暦 2 月 29 日>(赤口 癸未 八白土星) Ester Noa 第 13 週 第 26720 日 太陽の光が地球に届くまで、8分19秒かかると言はれてゐる。でも、これを、今地球に届いた光は 8分19秒前の光だと単純に思ってはいけないのかもしれ…

「すごい物理学講義」読後感3

2022-03-30 (水)(令和4年壬寅)<旧暦 2 月 28 日>(大安 壬午 七赤金星) Holger Holmfrid 第 13 週 第 26719 日 カルロ・ロヴェツリの「すごい物理学講義」は、科学史の書としても内容が豊富である。それもコペルニクス、ガリレオ、デカルト、ニュートンな…

「すごい物理学講義」読後感2

2022-03-29 (火)(令和4年壬寅)<旧暦 2 月 27 日>(仏滅 辛巳 六白金星) Jonas Jens 第 13 週 第 26718 日 20世紀の発見で最重要のものは「相対性理論」と「量子力学」である。「相対性理論」にはニュートン力学とマクスウエル電磁気学を統一的に記述した…

「すごい物理学講義」読後感1

2022-03-28 (月)(令和4年壬寅)<旧暦 2 月 26 日>(先負 庚辰 五黄土星) Malkolm Morgan 第 13 週 第 26717 日 3月になって、カルロ・ロヴェツリ著の本を3冊読んだ。「時間は存在しない」(富永星訳)、「すごい物理学入門」(関口英子訳、竹内薫監訳)、「す…

平家物語「金渡」

2022-03-16 (水)(令和4年壬寅)<旧暦 2 月 14 日>(先負 戊辰 二黒土星) Herbert Gilbert 第 11 週 第 26705 日 平重盛はまた自分の後の世についてこんなことも心配した。「我朝にどんなに善行を積んでも、子孫がいつまでも弔ってくれるとは期待できない。…

平家物語「燈籠之沙汰」

2022-03-09 (水)(令和4年壬寅)<旧暦 2 月 7 日>(友引 辛酉 四緑木星) Torbjörn Torleif 第 10 週 第 26698 日 平重盛といふおとどは、滅罪生善のお志が深いお人であったので、来世での幸不幸を心配して、東山の麓に四十八間のお寺を建てられた。六八弘誓…

平家物語「無文 3」

2022-02-22 (火)(令和4年壬寅)<旧暦 1 月 22 日>(仏滅 丙午 七赤金星) Pia 第 8 週 第 26683 日 その日の朝、重盛の長男である権亮少将維盛は、院の御所へ出かけようとしてゐたところを父に呼びとめられた。「親たるものとしてこんなことを言ふのはおこ…