勝って良かった戦争なんてあるのだらうか。戦勝国は勝って良かったと思ふかもしれないが、人間である限り暴力を行使してしまったことへの後悔はずっと残るはずだ。個人的なケンカでも、やったあとはきちんと仲直りをしないと気分が悪いのではないかな。世の中に悪い奴らは必ずゐるから、さういふものどもの脅しに屈しないように闘志を燃やすことは大事だと思ふ。スジを通すべき所で戦ふ気持ちそのものを引っ込めてしまっては情けないけれども、そこには実際には暴力を行使しないといふ自制の念がとても大事だと思ふ。アメリカがイランを攻撃し、ハメネイ師をはじめ有力な指導者を殺害したといふニュースが流れた。アメリカがこれまでにやってきた戦争、たとへばベトナム戦争、湾岸戦争、アフガニスタン戦争、イラク戦争などを通じて見えてくることはアメリカが次第に没落していく過程である様に見受けられる。この流れの中でまた新たにイランに対して攻撃を始めることはアメリカがさらに衰退するきっかけになるのではないかと憂える。日本はこれからそんなアメリカと軍事同盟を強化するのではなく、一歩も二歩も距離をとって、真に正しいと思はれる道を歩んでほしい。日本が頼りとすべきは憲法に記載された自分たちの志の高さであり、安易に同盟国の軍事力を当てにしてはならないと思ふ。
