夜中に目が覚めて

2023-05-03 (水)(令和5年癸卯)<旧暦 3 月 14 日>(仏滅 辛酉 一白水星)憲法記念日 John Jane  第 18 週 第 27112 日

 

夜中に目がさめる。起きて机に向かふ気力は出ない。それならまた休めば良いのだが、枕元の Kindle 端末を取り出して寝ながら読む。これはあまり良くないとわかってゐるのだが、翌日の予定もなければその様にしてしまふ。新聞だって紙の新聞なら寝ながら読むのは大義だが、スマホだと大抵寝たままで読むことになる。もし起きて座って読むならスマホなど使はずにコンピュータで読んだ方がずっと読みやすい。ところで、kindle の話だが、この頃は山本周五郎の「日本婦道記」を読む。短編集であるので、一晩に一話づつ読む。これまでに、半分ほど読んだ。話が飛ぶが、昭和時代の映画館には、「総天然色・三本立て」とホールの前に看板が立てられることが多かった。昔の人はそんなに長く映画館に居ることもあったのだ。さういへば「宮本武蔵」を深夜全編一挙上映といふ催しを新宿で見たことがあって、早朝の西武新宿線で家に帰ったのを覚えてゐる。今の映画館にはあの様な企画もないだらうなと思ふ。話がそれたが、短編集を読む時は三本立てとか、一気にたくさん読むのではなくて、一話づつ読むのが良いと思ふ。昨夜は、「髪かざり」を読んだ。お稲といふ女性の母の台詞にうたれた。「ながい苦労に堪えていくには、ごくあたりまえな、楽な気持でやらなければ続きません。」日本婦道記は男のための本でもあるのだ。

アパートの近くの桜も咲き始めた。