Valborgsmässoafton

2024-04-30 (火)(令和6年甲辰)<旧暦 3 月 22 日>(赤口 甲子 四緑木星) Valborgsmässoafton Kungens födelsedag Mariana    第 18 週 第 27471 日

 

スウェーデンに住むと、4月30日は待ち遠しい日である。メーデーの前日であるが、Valborgsmässoaftonといって、この日から春が本格的に始まるといふ感じがある。この日は夕方になると、各地でキャンプファイヤーの様に火を燃やす風習がある。日常生活ではどこででも焚き火をしない様にと注意されるのだが、この日ばかりは伝統の行事といふことで、決められた場所で実行委員の人たちによって実際に火が燃やされる。これは、晩夏の京都で「大文字の送り火」を実行する時の注意にも通じるものがあるかしれない。大文字の送り火の場合は街から遠い山中で火が焚かれるのに対し、こちらの場合は人が火の周りに集まって歌を歌ったりする。「燃えろよ燃えろ(星影さやかに)」といふ歌があるが、ちょっとあんな感じで、その歌は季節的には夏の歌だと思ふが、スウェーデンの場合は春の行事である。実際春の歌が歌はれる。ただ春といへども、夕暮れともなれば寒く、集まる人は真冬の外套を羽織ってゐることが多い。同居人と僕とは、バルト海に続く入江にある Hjortensbegskyrkans sommarhem といふところまで行って、それを見た。

Hjortensbergskyrkans sommarhem にて