白い帽子

2023-05-01 (月)(令和5年癸卯)<旧暦 3 月 12 日>(友引 己未 八白土星) Första maj Valborg  第 18 週 第 27110 日

 

5月はスウェーデンの最も良い季節だ。どこかから歌声が聞こえて来さうな気がする。昨日の夕方、Nyköpingshus で恒例の春のコーラスを聞いた。歌ふ皆さんは皆お爺さんで、同じ様な帽子を被ってゐるが、あれは皆さんがまだ若かった頃に高校を卒業した時の帽子をそのまま持ってゐるのだと思ふ。ちなみに僕の高校時代は毎日の通学には校章のついた帽子を被ったけれども、卒業式の時だけに被る帽子はなかった。3年間使った帽子は卒業時にはくたびれて捨ててしまったと思ふ。ところがこちらでは普段の通学には帽子など被らずに、卒業の時だけに白い帽子を被るのだ。そしてその帽子は一生の大事な思ひ出として取ってある様なのだ。そして、昨日の様なイベントの時に持ち出して使ふらしい。今のお爺さんたちがまだ若かった頃にはまだ高校を卒業する人の数も少なかったらしく、その意味では誇り高い一生の記念として、白い帽子を大事にされてゐるのかもしれない。

Valborgsmässoafton 恒例の春の歌声