将来の航空運賃はどうなるか

2021-11-01 (月)(令和3年辛丑)<旧暦 9 月 27 日> (大安 癸丑 八白土星) Allhelgonadagen 第 44 週 第 26560 日

 

日本に入国する場合の水際対策が緩和されるといふニュースを見た。観光客は今回の措置の対象外であるが、短期ビジネス目的の入国者は、ワクチン摂取済みの場合、入国後の待機が最短3日間に短縮される見込みであるといふ。それでもこれから先、旅行客の数がコロナ感染症の流行前のレベルに戻ることはもうないかもしれないと思ふ。今、スコットランドグラスゴーで、第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)が開かれてゐるが、航空機の排出ガスも気候変動の要因となりうるので、その面からも航空機の運航が制限を受けることは予想される。ANAは今期も赤字を出す見通しになったニュースも見たが、JALANAも将来的に欧州便や米国便が頻繁に運行される時代は当分来ないのではないかと思ふ。航空運賃の設定は大量の旅行者があることを前提に決められてゐると思ふが、将来的に旅行者が減れば、航空運賃は大幅に上がることも考へられる。するとますます旅客が減って悪循環となる。羽田空港の発着枠も空いて来るかもしれない。個人的なことでいへば、僕は、割と頻繁に日本とスウェーデンを行き来するライフスタイルを目論んでゐたのだが、それはこのコロナの嵐が過ぎ去ったとしても難しいかもしれない。むしろ、これまで何年もの間、主に仕事で、随分頻繁に日本に、それも故郷の町に、行くことができた幸運を喜ぶべきなのかもしれない。あの幸福な日々あったればこそ、今、距離を隔てて故郷を見ることができる気がする。もしもあの日々がなかったなら、今ごろどんなに激しく故郷を思ひ焦がれたかしれない。僕は今、与へられる条件を素直に受け容れて生きるしかないと思ってゐる。

f:id:sveski:20211102045717j:plain

紅葉と Nyköpingshus