認知症の相談日

2023-05-04 (木)(令和5年癸卯)<旧暦 3 月 15 日>(大安 壬戌 二黒土星みどりの日 Monika Mona  第 18 週 第 27113 日

 

同居人の認知症は少しづつ悪くなる様である。Stockholm に住む娘もそのことを心配して、社会の力を借りられるやうに手助けしてくれる。昨年11月には Vårdcentralen の看護師さんたちが家に来て状況を聞いて行かれた。また、今年1月には lasarett で脳のレントゲン撮影もしていただいた。その結果は特に異常は認められなかったといふことである。Vårdcentralen としてはもうひとつ高いレベルの Lasarett に医療を移管するかどうか判断される様であったが、どうやら Lasarett での扱ひにしてくださったらしく、今日は同居人と娘と僕と三人で Lasarett へ行って来た。入るとすぐに二手に分けられて、同居人はお医者さんと看護師さんの前で簡単なテストを受けた様である。それは図形認識とかその様な感じのテストであるらしかった。その間に娘と僕は別の部屋でもうひとりの看護師さんから質問を受けたり、状況を説明したりした。それらが済んでお医者さんたちだけの話し合ひがあって、待ち時間も少しあったが、かれこれ3時間近くに及ぶ面接であった。ひとりの患者に高度な医療者が三人で3時間もついていただいたので、恐縮してしまった。でも、娘がついてくれたので、状況は十分に伝はったと思ふ。病院にありがちな、忙しく人の行き来する雰囲気が全くなく、落ち着いて話ができたのは良かった。認知症になる人の数はスウェーデンでも増えてゐる様である。スウェーデンの福祉制度がどんなに素晴らしいと言っても、その福利を受けられない人たちもたくさん居るのが現実ではないかと思ふ。今回、僕らは外国人であるのだが、分け隔てなく lasarett で診ていただくことができたのは、本当に運が良かったと思ふ。ありがたいことです。登録されるまではなかなかハードルが高い様であるが、一旦登録されてしまへば、そこから先はしっかりした制度になってゐるのではないかと思ふ。ともかく今日はステップをひとつ前に進めることができた。

Stockholm から来た娘は少し早く着いて、病院の予約時刻まで港の周りを散歩した。