天上の虹

2022-11-17 (木)(令和4年壬寅)<旧暦 10 月 24 日>(先負 甲戌 五黄土星) Naemi Naima 第 46 週 第 26945 日

 

里中満智子氏が日本経済新聞の「私の履歴書」を執筆したのは今年の5月頃ではなかったかと思ふ。読んで感じるところがあった。これまで氏の本を1冊も読んでないのだが、代表作のひとつである「天上の虹」を読んでみたいと思った。10月に日本に行った時に全巻購入してスウェーデンまで持って来た。文庫本とはいへ、11冊になるので、ちょっとした量の荷物になった。大概の本は電子本で読むようにしてゐるのだが、漫画を電子本で読むのは疲れるので、紙の本を買って持って来たわけである。読めば面白いのだが、読み始めると日課をこなせなくなるので、グッと我慢して、何もやる気がしない時に少しづつ「天上の虹」を読むことにしてゐる。主人公は持統天皇であるが、かねてからあの時代の皇族の血縁関係がなかなか覚えられなくて、かうして漫画で説明されると分かりやすい気がする。先日読んだ「田辺聖子の万葉散歩」も面白かったが、「天上の虹」と合はせて、外国にゐても、万葉の時代を思ふことができるのはありがたいことである。この歳になるまで、知らずにゐたこともたくさんあり、若い日の不勉強がことさら身に沁みる。外国に住むからこそ、日本のことを、そしてあの時代のことを、もっと知りたいと思ふやうになる気がする。その意味では、生きてゐるうちにこのような本に巡り会へて良かったとも思ふ。

近くの教会の前で。同居人は木曜日には教会の集まりに行くことが多い。