田辺聖子の万葉散歩

2022-09-28 (水)(令和4年壬寅)<旧暦 9 月 3 日>(大安 甲申 一白水星) Lennart Leonard 第 39 週 第 26895 日

 

新聞の読書案内記事などを見ると、読んでみたくなる本が毎週たくさん紹介されるのだが、とても読む時間がない。いつも家で隠居生活を送ってゐるだけだし、自粛生活なので、時間がないはずはないのだが、結局は僕は本を読むのがそれほど好きではないのだなと思ふばかりだ。本を読むといっても、僕の場合は日本に居ないので、 Kindle 端末で電子書籍を読むのである。 Kindle 端末には、ポーズになると、こんな本もありますよ、いかがですかと、購読を誘ふ画面が現れる。今日は「田辺聖子の万葉散歩」といふ本が現れた。それを眺めるうちに急に思ひたって、その本を購入した。その場で一瞬で購入手続きが完了してしまふのが便利といへば便利だが、やや怖い。僕は田辺聖子の密かなファンであるが、書かれたものをそんなには読んでない。でも、田辺聖子の書かれたものでも特に良いなと思ふのは古典案内に関する本である。「田辺聖子の万葉散歩」もまさにそんな本の一冊ではないかと思ふ。2020年6月23日発行、中央公論新社となってゐる。概して古典案内の本は女流作家によるものの方が楽しい気がする。どうかすると、僕は古今集とか、または新古今集の雰囲気の方に惹かれやすいのであるが、時々万葉集に触れると、新鮮な感動を覚えることがある。万葉集全20巻、4500首といはれるが、これは古代からの民族詩集を集めた日本の大きな文化遺産であることを改めて思ふ。あとでこの本を読むのは楽しみである。

家の近所の秋