掃除機を使はない掃除

2022-09-27 (火)(令和4年壬寅)<旧暦 9 月 2 日>(仏滅 癸未 二黒土星) Dagmar Rigmor 第 39 週 第 26894 日

 

僕のこれまでの人生の中で、掃除の仕方の移り変はりについて考へることがある。いまのやり方は掃除機を一切使はないやり方である。つまり、掃除道具としては、ホウキ、チリトリ、ハタキ、モップ、雑巾、ポリバケツくらいのものか。電気掃除機を使ってゐた時代もあるし、ルンバを利用した時代もあるが、今はそれらを利用せず、もっぱら古典的な人力掃除に戻った。ただ、吸引してゴミを取り除いた方が良い場合もありうるので、電池駆動の小型の掃除機は置いてある。電気掃除機の嫌な点は音がすることだ。掃除は静かにしたいものだ。広い部屋があるなら、その部屋をルンバに任せることも考へられるが、僕らの住む小さなアパートではサッとモップがけをする方が短時間に掃除ができる。割と頻繁に掃除をしても、いつこんなにたまるのだらうと思ふほどチリが集まる。いかに床が綺麗になったかは評価せず、いかにチリが集まったかのみで評価する。集まったチリはゴミ箱に捨てて、小さな布でチリトリを拭き取る。その小さな布とは古くなったタオルや靴下などを切って用意して置き、拭き取ったら捨てるのである。また、ホウキの先はその都度ブラシがけをする。洗濯は洗濯機を利用すべきだと思ふが、掃除は掃除機を使はない主義である。お坊さんが竹箒で庭を掃除する姿は想像できるが、お坊さんが盥で洗濯する姿はあまり絵にならない様な気がするからだ。

掃除のことを書いたついでにここで僕の理想とする掃除機のイメージを書いてみると、真空で吸引するのではなく、静電気でチリを集める掃除機だ。ソフトボールくらいの大きさのものが家の床を行き来してチリを集めて回る。時々、トンネルをくぐらせて、トンネルの中でチリを落としたり、休んで充電したりする。そのボールの表皮は着脱して水洗ひできる様にする。「部屋が汚れてきたから始める掃除」ではなくて、「部屋が汚れないうちにチリを集める掃除機」がコンセプトである。そんな音のしないお掃除ロボットができないものかなと思ふ。

今日も低気圧であった。