平家物語「鱸」

2020-05-12 (火)(令和2年庚子)<旧暦 4 月 20 日> (大安 乙卯 一白水星) Charlotta Lotta   第 20 週 第 26023 日

 

平家物語の「殿上闇討」の次は「鱸」。平忠盛の子息たちも次々に昇殿する様になると、殿上人たちはいつまでも彼らを避けるわけにも行かなくなって、平氏に勢ひがつき始める。忠盛はなかなかの歌の素養があった。付き合ひのあった女房もまた風流で、その女房が、のちに平氏一門の最大の歌人とされる薩摩守忠度の母となった。子息たちの中で一番権勢を極めたのは平清盛。まだ安藝守であった時に伊勢の海から船で熊野へ向かった。その途上、大きな鱸が船に躍り入った。清盛は周の武王の例を引いてこれを喜び、熊野権現の御利生と崇めたことで、平氏一門はいよいよ栄へ、清盛は太政大臣にのぼりつめた。

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日本のものとは種類が違ふが、桜の一種かも。