そのきさらぎのもちづきのころ

2023-03-06 (月)(令和5年癸卯)<旧暦 2 月 15 日>(仏滅 癸亥 六白金星)啓蟄 Ebba Ebbe 第 10 週 第 27054 日

 

旧暦ではその如月の望月の頃。普通は旧暦2月15日は啓蟄より後に来る様な気がするが、今年は啓蟄と同じ日になった。お釈迦様の入寂の日である。それでこの日は必ず仏滅になる。西行は、できることならお釈迦様のお亡くなりになったその同じ日に桜の花のしたで死にたいと歌を残して、本当に、ほぼその通りに亡くなった。西行は若い頃、鳥羽院北面武士であった。そこでは平清盛と同級生であった。清盛は平氏一門を率いて栄華を極めたが、西行は出家して日本を行脚する。能因法師の足跡をたどって陸奥に行ったり、四国では崇徳院の陵を拝んだりした。関東では源頼朝にも会ったことがあるとか聞いた。ちょっと気になるのはその頃富士山は煙を噴き上げてゐたことだ。専門家は富士の山が再び煙を吐くのは時間の問題であると言ってゐる。日本のシンボル、富士山。どうか災害に至りませんようにと祈るばかりだ。西洋ではこの季節は復活祭の前後である。復活祭は春分の後の満月の後に来る日曜日とされるが、3月になる事も4月になる事もある。ここ数年は4月になることが多い様で、今年は4月9日が復活祭である。

啓蟄の朝はうっすらと雪に覆はれたが、春の陽を浴びるとすぐにとけた。