V字回復は可能か

2020-05-02 (土)(令和2年庚子)<旧暦 4 月 10 日> (先勝 乙巳 九紫火星) Filip Filippa   第 18 週 第 26013 日

 

コロナ危機がこの先、何年かかってどの様に収束するのかよく見えない。「夢よもう一度」とばかりに経済のV字回復を期待する人も多いと思ふが、自らを変更しようとすることなく、ズルズルとこれまでの続きを待ってもその様な人たちの上にはV字回復は訪れないのではないかといふ気がする。思ひ切ってここで人生をリセットするくらいに考へて、これまでの一切を捨てて、ゼロから出発する。それくらいの精神の自由を持った人の上にのみ、結果的にV字回復がついてくることがあり得るのではないか。これまでの一切を捨てると言っても生活していかなければいけないのだし、現実には大変なことだと思ふ。ひとつの方針としては、できる限りローンを借りない、借金をしない、といふことが有効ではないかと思ふ。健康で文化的な最低限度の生活を営むにしても、借金がなければ心は随分軽くなるのではないか。首都郊外には高度成長時代に開拓された住宅市街地がたくさんあり、その多くで住民が高齢化して住宅街の存続が危ぶまれる話を聞くことがある。その様な住宅を工夫して再利用することも考へるべきではないか。テレワークが進めば長い通勤時間は毎日のことでなくなるし、家に閉ぢこもるだけなら都心も郊外もない。コロナ危機を契機に、思ひ切って生活を根本から見直す工夫が求められると思ふ。

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今日は晴れたが気温は低い