セブンペイの不正利用問題

2019-07-06 (土)(令和元年己亥)<旧暦 6 月 4 日>(先負 甲辰 五黄土星) Esaias Jessika 第 27週 第 25713 日

 

キャッシュレスが進む日本であるが、セブンペイに不正利用が見つかって問題になった。セキュリティが弱かったといふ話であるが、少しでも隙があれば入り込もうとする攻撃側の間断なき試行の徹底ぶりを垣間見る思ひである。セキュリティはどんなに強化しても絶対安全はあり得ないのではないか。さう思ふと、セブンペイ以外のキャッシュレスサービスにとってもこの事件は他人事ではないかもしれない。そして、「やはり現金が一番」と思ふ人が増えるかもしれない。セブンペイのセキュリティ強化がなされて、将来安全宣言されたとしても、一度この様な事件を起こした後では、消費者はなかなか戻って来ないのではないか。信用回復には長い時間がかかると思ふ。これは、ボーイング737MAX の不具合の場合も同じと思ふ。これから先、不具合の修正がなされて十分に安全が確認されたとしても、乗客はすぐには戻らないのではないか。僕自身、基本的にはボーイングを信頼してゐるけれども、それでも、飛行機に乗る時に、わざわざ過去に問題を起こした機種を選んで乗ってみたいとは思はない。消費者の心理とはそんなものではないか。どんな新製品も開発の段階では試行錯誤を繰り返すと思ふが、ベータ版であれ、一旦市場に出てしまへば、そこはもうエラーの許されない世界である。石橋を叩いて渡る様に安全確認を徹底すれば市場のタイミングに出遅れ、市場のタイミングを優先して急げば安全確認が不十分になる。後者の場合には大損失を招く。そのバランス点を見出すことはきっと難しいのだろうと思ふ。自動運転車の実現も同じことと思ふ。

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ガクアジサイ。自分では記憶にないが庭に咲いてゐる。