葉月

金 旧暦 6 月 22 日 先負 丁卯 九紫火星 Tage V31 25377 日目

8 月の声を聞くと、いやでも昭和20年の夏が思ひ起こされる。僕はまだ生まれてないし、実際に何の記憶があるわけでもないのだが、幼かった頃に聞いた蝉しぐれやむせる様な草いきれの中で過ごした夏の思ひ出は、終戦の夏の思ひ出と自分の中で溶け合ってひとつのイメージを結ぶのである。子供の頃は、「自分が生まれる前の人たちがおこした戦争に対して、戦後に生まれた僕たちにどんな風に責任を取れと言ふんだい」くらいにしか思ってなかったのだが、成長するにつれてそれは大きな間違ひだと思ふ様になった。どんな風にして過去の日本人たちは戦争への道に突き進んでしまったのかを、僕たちはしっかりと考へなければいけない。僕らも同じ間違ひを繰り返さぬとも限らないのだ。そのことを僕は繰り返し繰り返し思ふ。

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