さらば平成20年

水 旧暦  12月 5日 仏滅 乙巳 九紫火星 Sylvester Nyårsafton V1 21876日目

昨日のマッサージであるが、一晩寝てからその効果が現れるような気がした。朝、起きがけにそのように感じた。どのようにそう感じたかと聞かれてもうまく言えないが、何か体の中の各部の温度分布が一様になったような気分であると言ったら良いだろうか。やはり効果はあると思う。同居人の場合は、普段の暮らしで手を上げたり下げたりすることすらままならぬことがあって、そういう状況を少しでもやわらげるのはマッサージであるらしい。マッサージの必要性は僕よりもはるかに切実であるということである。身近に居ながら人の苦しみをなかなか僕は分からずにいて、顔を合わすと軽口ばかり叩いておる。老いはこのように知らないうちに僕達に迫っているのかとも思う。そういえば今日はもう今年最後の日である。

かぞふれば年の残りもなかりけり おいぬるばかりかなしきはなし

和泉式部の晩年であろう頃のうた。しかしこれから老年を迎えようと言う僕たちは悲しんでばかりはいられない。如何に老化が進まないような対策を講じるか、これからの課題である。色々な本に色々なことが書かれているが、大事なのは自分の状況に即した対処の仕方であろうと思う。自分に合った老化防止策を考えて行きたいと思う。無駄な抵抗とはじめから諦めることもあるまい。

ところで今日の写真は近所のカタリーナ教会の新しい鐘楼。去年の7月22日、何者かによって焼かれた鐘楼が今はよみがえっている。今年も色々なことがたくさんあった。何が十大ニュースか分からないほど、実にめまぐるしい世の中であった。加えてここ数日はイスラエルガザ地区攻撃が続いて、事態はのっぴきならぬ方向へ行きそうな嫌な予感がある。スウェーデンでは除夜の鐘を聞くことは無いが、せめてこの新しい鐘の音に、来年が良い年であるようにと祈る思いは切である。