日本の人口減少問題

2024-05-05 (日)(令和6年甲辰)<旧暦 3 月 27 日>(大安 己巳 九紫火星)こどもの日 立夏 Gotthard Erhard    第 18 週 第 27476 日

 

100年後の日本の人口は江戸時代なみの3千万人台になる予測があると、今日の朝日新聞天声人語にあった。かなり急激な減少である。地球といふ星がもうこれ以上人口を抱へきれないことを思へば、人口が減ることは良いことではないかと僕には思はれる。不便になるとは思ふが、人間関係もあまりギクシャクせずにすむのではないか。あらゆる現代病は人口の増加と無縁でない気がする。現代病も少なくなるのではないか。スウェーデンは日本より広い国土を持ちながら、人口は1千万人を超す程度である。それくらいの人口規模でちゃんとやってゐる国があるといふことは、参考にならないだらうか。スウェーデンでは地方にもそれなりの都市があって、それぞれの特徴を有してゐる様に見受けられる。日本で地方消滅といふことをことさらに問題視しなくても、人は解決策を見出すのではないか。車椅子に乗ったまま満員電車に乗車することは困難であるが、もし「どこへ行っても空いてゐる」状況ができれば人は快適に暮らせるし、もうそれだけで福祉国家に向けて大きく一歩前進できる。ただ、今の日本の常識は通用しなくなるのでそれなりの覚悟は要ると思ふ。僕は人口減少による経済的危機を憂ふるよりも福利的向上の実現に期待を寄せてゐる。

Vitsippa 日本語ではヤブイチゲといふらしい。