かるた取り

木 旧暦  12月 6日 大安 丙午 一白水星 Nyårsdagen V1 21877日目

年末はNHK紅白歌合戦を見て過ごしたが、何だかつまらなかった。この頃のはやり歌を聞いても少しも良いとは思わない。詩に力があるようにも思われない。歌は世につれとよく言うが、今のようなはやり歌を聞いて、その歌が時代の思い出と共に人々の記憶にいつまでも残るものかどうか僕には分からない。そんなに文句があるならテレビを消せば良いのであるが、昔からの実力歌手も混じって出てくるものだから、やむなくつけたままにしておいた。出場者に罪は無いが、NHKはもう少し出場者の決定審査をまじめにやって欲しいと思った。が、まあそうムキになって怒ってもしょうがない、テレビに向かって罵詈雑言を浴びせて行く年の欲求不満の解消とする。それもまた紅白の存在理由ではないか。このようにして日本時間から8時間遅れで平成21年を迎えた。

寒いけれども穏やかに晴れあがった新年となった。思えば去年の正月は病気であった。布団の中でうんうんうなっていたから、それに比べれば今年はありがたい年始である。加えて午後には友の来訪もあり、楽しいひと時を過ごすことが出来た。「アンパンマン」のかるた取りにも興じた。昔からのイロハかるた、百人一首など、今の日本で人々はどれくらいお正月に引っ張り出すのであろうかとも思った。今年の僕の目標は「持ち物管理」である。子供の頃は出かける時に。「ハンカチ、はなかみを持ちましたか」と言われたものである。持ち物といえばそれだけの、素朴で良い時代であった。今は世の中が複雑になって、ちょっと出かけるにも持ち物がたくさんあって大変である。財布、鍵、携帯電話、クレジットカード、お弁当屋さんや薬局のポイントカードなどまである。雨が降ろうが降ろまいが傘をいつも持ち歩く。このような携行品を僕はいつもカバンにまとめて持ち歩くのであるが、不用品も結構ある。出かける都度、必要品を厳選して持ち物を最小限に抑えることが今年の目標である。出かけるたびに持ち物のチェックリストが違う、というスタイルに挑戦してみたい。結果として忘れものも多くなることであろうが、何も考えずにいつものカバンをひょいとぶらさげて出かけるより良いのではないかとも思う。実はこれも老化防止対策のひとつの手段である。