それはパンクで始まった

金 旧暦  12月 7日 赤口 丁未 二黒土星 Svea V1 21878日目 -9,5℃

スウェーデンではお正月休みは元日だけで、1月2日からは普通の生活に入るのであるが、ありがたいことに僕の勤め先は今日もお休みである。明日はもう土曜日であるからクリスマス以来今年は長い連休をいただくことになる。それでも少し仕事の準備をしようかと思って朝家を出ると気温は氷点下9.5℃であった。同居人も午後から仕事に出るという。ところが自転車に乗ろうとすると後輪がぺちゃんこになっている。新年の仕事始めの出鼻をくじかれた感じである。今年もなんだかついてない年であるかなと思うとがっかりである。けれども、もしもこれが本当の仕事始めの日であったなら遅刻してしまうわけであるから、休みである今日のうちにその手当てが出来るのであれば、むしろ、幸運な出だしであると言えるではないかと自分に言い聞かせる。そうして自転車を引いて会社まで行った。ところがその途中にある自転車屋さんは今日はお休みであった。やれやれ、今年はやっぱりだめか。会社に着いてから別の自転車屋さんに電話してみると、「今日もやってます」と言う。オッ、今年の運もまんざら悪くもないじゃないかと思い直し、「後でパンクの自転車を持って行きます」と元気良く言って電話を切る。少ししてから、また自転車を引いてそのお店へ行こうと会社を出たが、行く前にためしに広場に置いてある空気ポンプで空気を入れてみた。すると、すぐにパンパンになったタイヤはなかなか空気が抜けない。もしかしてこれはパンクではないのかもしれないぞと思い、そのままプールまで乗ってみた。良い調子である。何だこれなら今年はやっぱりラッキー! 気分を変えて泳いだ。

ゆっくりと 水に輪を書く 初泳ぎ

泳いだ帰りに空気圧の様子を見ると、1時間の間にわずかだが空気が減っている。ウーン、これはやはり一度見てもらっておいた方が良いかなと思い、その自転車屋さんまで行くと、「ランチに出ている間お店を閉めます」と張り紙があった。それでもう今日は自転車を修理に出すのはよして明日まで様子を見ることにして会社に戻った。今年の運勢ははたしてラッキーであるのかないのか、転々としてなんだか良く分からない仕事始めの一日であった。