否定語 'not' を置く場所

2023-12-15 (金)(令和5年癸卯)<旧暦 11 月 3 日>(先勝 丁未 八白土星) Gottfrid    第 50 週 第 27338 日

 

「彼は今日は来ないと思ふよ」と日本語で言ふとき、「彼が今日来るとは思はないよ」と言っても、意味はほぼ同じだと思ふ。どちらがより普通に使はれるかと云へば前者ではないだらうか。英語で言ふ場合は ”I think he wouldn’t come today.” と言っても ”I don’t think he would come today.” と言っても良いのかもしれないが、否定の not はなるべく文の前の方に置いた方がスッキリするので、後者の言ひ方にする様に僕はしてゐる。だが、これは僕の思ひ過ごしかもしれず、誰かにさうしろと教はったわけではない。またスウェーデン語になると、否定の not をなるべく文の前の方に置くべしといふ原則(?)が英語ほど強くない(?)気がする。これも僕の思ひ過ごしかもしれない。HAPA英会話といふ英語の教材が毎日メールで送られてきて、これは本当に良い教材で、無料で受け取るのは申し訳ないといつも思ふのだが、最近送られて来た例文に「食中毒ぢゃないといいね」といふのがあった。この場合は ”I hope you didn’t get food poisoning.” となってゐた。否定の not が後ろに下がってゐる。なんかわかる気がする。 ”I don’t hope you got food poisoning.” とも言へるかしれないが、 前向きで、気持ちが張った感じのある hope や wish を使ふ時は否定せずに使ひたいからだと思ふ。相手への敬意もあるかしれない。感じを表す動詞でも like や feel は、それほど張った感じがないので I don’t like や I don’t feel などと表しやすいかなと思ふ。not をどこに置くか、また often や sometimes などの副詞を文中のどこに置くかは英語とスウェーデン語で微妙に違ふ様である。

12月も明日からは後半。いよいよ年末。