外国語の冠詞は難しい

2020-08-30 (日)(令和2年庚子)<旧暦 7 月 12 日> (赤口 乙巳 四緑木星)Albert Albertina   第 35 週 第 26133 日

 

外国語で作文をする時に、自分の知らない言葉を字引きから見つけよう、といふのもひとつの方法かもしれないが、自分の持つ限られた語彙だけを駆使して作文する方法も有効だと思ふ。外国語を和文に訳してみる時にこそ語彙は増えるが、和文から外国語を訳す時には自分が既に持つ限られた語彙だけが勝負の様な気もする。それでも作文する時に困ることのひとつは冠詞を置くべきかどうかといふことである。置くなら定冠詞か不定冠詞かといふことでも僕はよく迷ふ。スウェーデンに住んでゐるから、暇つぶしと老化防止に、スウェーデン語の勉強も少しやるのだが、定冠詞と不定冠詞の使ひ方は英語とスウェーデン語で微妙に違ふ場合がある。Duolingo で勉強した時に気づいたことであるが、例へば Han blev illa behandlad i fängelset. を英語にすると、He was treated badly in prison. となる。スウェーデン語では刑務所に定冠詞をつけた形だが、英語ではつけない。これは英語で刑務所にゐることを慣用的に in prison と云ふことが多いためかかとも思ふ。この時「英語では何故 in the prison と言はないのか」と質問しても明快な答は得られないと思ふ。これとは反対にスウェーデン語では職業を表す場合には冠詞をつけない。I am a teacher. は Google translate でスウェーデン語にしてみると、Jag är en lärare. と出てきたが、普通はこの冠詞 en は使はずに Jag är lärare. とする方が一般の様である。外国語の冠詞ではまだまだこれから先も迷ひ続けさうな気がする。

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散歩の後半は土砂降りになった。傘を持って出たのだが、足元はずぶ濡れになって家に戻った。