挨拶

2023-09-13 (水)(令和5年癸卯)<旧暦 7 月 29 日>(大安 甲戌 二黒土星) Sture    第 37 週 第 27245 日

 

同居人は家の中に居るよりは外の方が好きである。庭仕事が好きだといふのも庭が外にあるからだと思ふ。それで一日のうちに何度か散歩に出る。この頃はひとりで散歩することが多い。同居人は散歩に出ると会った人には必ず挨拶をする。小さい子であればニコニコ笑って手を振る。するとその子も手を振って返してくれる。これが嬉しいらしい。良いことだと思ふ。僕にとっては、知らない人に挨拶するのは少し気持ちをジャンプさせないとできないことだ。しかし、同居人の場合は、心をジャンプさせる様な手続きを経なくても、自然にスッと出る。その気持ちに裏も表もない様子が一瞬に現れるので、人は好意的に挨拶を交はすことができる。今は近所のアパートなどの建屋の屋根の補修作業が逐次進行中である。屋根の上で作業する人たちとも挨拶を交はして、散歩から帰って来ると、「あの兄ちゃんたちは感じが良いね」などと感想を述べる。僕は取り立てて感じが良いとまでは思はないのだが、同居人は感じ方が違ふ。心に壁を築かない。誰でも感じの良い人にしてしまふ。これも素直に挨拶ができるからだ。僕よりずっとインターナショナルな心を持ってゐる。見習ふべきだといつも思ふ。

厚い雲に覆はれて昼も暗い感じだった