関東大震災から100年

2023-08-31 (木)(令和5年癸卯)<旧暦 7 月 16 日>(仏滅 辛酉 六白金星)満月 Arvid Vidar    第 35 週 第 27232 日

 

今年は関東大震災から100年といふことで、新聞などでは例年よりも特集記事が多かった様な気がする。阪神・淡路大震災からは28年、東日本大震災からは12年だ。これから先も災害が無いとは考へられないので、それなりの備へは必要と思ふ。人口の集中した都会に暮らす人はなかなか備へが難しいと思ふが、水と食料だけはある程度家に置くようにすべきだと思ふ。僕が東日本大震災を体験した時は、出張中であったこともあるけれど、三日間ほど食べるものがなくて、本当に苦しい思ひをした。地震直後は人は食料などを求めてスーパーやコンビニに駆け込むものだが、数時間で閉店になって、そのあと何日もお店が開かなかった。辛い体験であった。

ところで関東大震災から100年だが、100年とは長い様で短い気がする。僕は現在74歳だが、生まれた時は関東大震災から26年しか経ってゐなかったことになる。今、阪神・淡路大震災からもう28年経ったことを思ふと、100年とは意外に短いのだなと思ふ。しかし世の中の様子はこの100年で随分と変はった。井伏鱒二の「荻窪風土記」といふ本を昔読んだ時、確か、関東大震災の前までは品川沖に停泊する船の汽笛が荻窪まで聞こえたと書いてあった様な記憶がある。大都会東京でも100年前は静かだったのだなと思ふ。

Nyköping川にかかる橋の欄干は花で飾られてゐる。