四万六千日

2022-07-05 (火)(令和4年壬寅)<旧暦 6 月 7 日>(赤口 己未 五黄土星) Laila Ritva 第 27 週 第 26816 日

 

今年も東京・浅草寺ほおずき市が近づいた。今年は参議院選挙の投票日と重なるやうである。縁日に参拝すると大きな功徳があるとされるが、特に7月10日の参拝は4万6千日分の参拝効果があるとされてゐる。人の一生は4万6千日も生きられないのにどうしてこの様な数字が出て来たのかなと思ふ。毎日のブログの冒頭には自分の生誕の日から今日までの日数を記載するのだが、73歳の今でもまだ26816日目だ。100歳まで生きたとしても3万6千日ほどか。ところで先日、KDDIの通信障害があって、この様な事態に備へて、小銭を現金で持ち歩いた方が良いといふ意見があった。もしも4万6千日のうちの1日に予告なく通信障害があって、その日のために毎日小銭を持ち歩かなければならないとしたら、デジタル化の意味ってなんだらうと思ふ。災害の場合も同じだと思ふ。2011年3月11日の東日本大震災がきっかけで福島で原子炉のメルトダウン事故が起きた。あれは突然やって来た様に見えて、その前に、例へば1991年には美浜発電所で蒸気発生器の伝熱細管破断、1999年に東海村で核燃料施設の事故などがあったりした。これらの事故は来るべき大事故の伏線であったかもしれない。その意味では、今回の通信障害も将来のより大きな事故の前哨かもしれない。単に通信会社の責任を追及するよりは、社会として備へなければならないことは何だらうかと考へることが大事かなと思ふ。文明社会はありがたいのだが、大災害が起きると文明社会であるがゆえに被害が拡大してしまふ。災害に強い文明社会ってできないものかなと思ふ。

これからは日没も少しづつ早くなる