歩く姿・立つ姿

2023-07-31 (月)(令和5年癸卯)<旧暦 6 月 14 日>(先勝 庚寅 一白水星) Helena Elin    第 31 週 第 27201 日

 

台所の窓から外が見える。時々人が通り過ぎていく。ただ漠然と眺めるだけで、人が視界から去った後は何も残らない。けれどもまれにハッと驚く様な良い姿勢で歩く人もあって、そんな人は日頃からどんな風に鍛えておられるのかなと思ふ。先日小旅行をした時も、公園でボサッとしてゐると、ひとりの長い髪の少女が現れた。石段を上手に移動して行くその姿に僕は思はず見とれてしまった。身体全体が運動神経でできてゐる感じがあって、各部の関節の動きなど、無意識の動きが実に美しい。あんな風に美しく身体を動かすことのできる人は日頃からどんな風に鍛錬しておられるのかなと思ふ。腰痛などでぶざまな格好でしか歩くことのできない僕はそんな若い人の動き方を見ると羨ましいと思ふ。人を羨んではいけないと常々自分に言ひ聞かせてゐるのだが、そんな自制の壁を突き破って羨ましいと思ふ。そんな人はもうただそこに立つだけでオーラを放つ。もし病気にならない姿勢といふものがあるとしたらこの様な姿勢をいふのではないかと思ふ。その様な理想の姿を思ひ描きながら、今日も僕はリハビリ体操をするのである。

散歩でこの広場を通る時はいつもウサギを見かける