血糖値の検査の日

2023-03-13 (月)(令和5年癸卯)<旧暦 2 月 22 日>(大安 庚午 四緑木星) Greger 第 11 週 第 27061 日

 

血糖値の検査の日である。検査の日は年に2回あって、春はドクターが、秋は看護師さんが面接してくださる。その時期が来ると、vårdcentralen から何日何時に来なさいと郵便で連絡が来るのである。血糖値は日頃から自分でも管理してゐるつもりだが、この様に定期的に専門家のアドバイスをもらへる日があるのは本当に心強いことだ。全ての市民にその様な機会が与へられてゐるわけでもないと思ふ。僕の場合は、まだ若い時から血糖値が高めであったので、要検査のリストに登録されて、それ以来毎年この様な機会が与へられてゐる。眼底検査も2年に一度ほど受けることになってゐる。ありがたい。一般に医療制度は日本の方が良いといふ印象を持ってゐるが、予防の医療といふ観点からこの様な機会を与へてもらへるスウェーデンの医療制度には深く感謝してゐる。スウェーデンの病院には(都会へ行けばプライベートなクリニックがあってまた別かもしれないが僕らの住む町では)、緊急の場合は別として、一般に外来受付といふ窓口がない。会計窓口もない。全て電話かチャットで患者の様子を伝へた上で、必要と認められた場合はその患者にvårdcentralen に出向く日時が指定される。認められない場合は、気分が良くなるまで家で寝てるしかない場合も多くある。日本では患者の主観的な思ひだけで、自由に病院へ行くことができる。羨ましいような制度である反面、その自由度が大きすぎて、本当に医療の手が必要かどうかのふるいわけができてない感じもある。それが医療関係者を余計に多忙にさせてゐるのではないかと思ふ。ところで、今日の面接にも同居人についてきてもらった。僕のスウェーデン語の力ではちょっとした会話の聞き取りを間違ふので、同居人に一緒に来てもらへるのはありがたいことである。

Vårdcentralen の待合室。感じが良いと思ふ。