アメリカの債務不履行の不安

2023-05-18 (木)(令和5年癸卯)<旧暦 3 月 29 日>(先勝 丙子 七赤金星) Erik Kristi himmelsfärdsdag  第 20 週 第 27127 日

 

この頃のニュースで気になったのは、アメリカが債務不履行に陥るかもしれないといふ記事であった。超大国であるアメリカは、政府ができる借金の上限をもし引き上げられないことになると、債務不履行に陥るのだといふ。そんな恐ろしい状況にならないためには、一も二もなく債務上限をサッサと引き上げれば良いではないかと、僕などは思ってしまふのだが、それがさう単純なことではないらしく、共和党と政府・民主党の間で調整が必要なものらしい。その様な大問題を抱へてゐるために、バイデン大統領は広島でのG7サミットに出席するのをいっとき見合はせられたほどである。幸ひなことに一応の合意が得られさうな雰囲気になって来日されたといふ。不必要に世の中に不安が蔓延しないやうに無理をして来日されたのかもしれない。来日されたとしても、国内にそんな大きな悩みを抱へてゐたのでは、外国と話し合ひをしても実のなる話はおできにならないのではと案じる。また今回、債務上限の引き上げが合意されたとしても、この話はこれから先も尾を引くと思ふ。返せるアテのない借金を続けることにはならないのだらうか。今回先延ばしできたとしても将来はどうなのか。もしアメリカが債務不履行に陥ると、自分たちにはどの様な影響が出るのか。日本だって借金づけではないのか。日本は債務不履行に陥る心配はないのか。疑問はいくらでも浮かぶ。そして経済のニュースを見ると、そんな心配をよそに、日経平均株価は3万円を超えて高値を更新し、GDPも順調に回復しつつある。大恐慌を前にした掉尾でなければ良いがと思ってしまふ。

今日は Stockholm Arlanda 空港の近くまで来た