G7広島サミット

2023-05-17 (水)(令和5年癸卯)<旧暦 3 月 28 日>(赤口 乙亥 六白金星) Rebecka Ruben  第 20 週 第 27126 日

 

19日からG7広島サミットが開かれる。被爆地でのサミットにはそれなりの意味があると思ふ。特に核を保有する国が増えた現代はいつ偶発的な事件が起こらないとも限らない不安な時代である。核を保有する大国が「核は私たちだけのものですよ」と言ってゐられた時代はとうの昔に過ぎた。色々な国が我も我もと核を保有して、地球はまことに危ないことになってゐる。日本だけはどんなことがあっても核武装してはならない。そして、それだけでは不十分だ。世界から全面的に核兵器を廃絶できるやうに、掛け声をかけるだけではなく、心からの訴へをせねばならないと思ふ。核爆弾をよその国が保有する以上、均衡を保つために我が国も保有すべきだと思ってはならない。たとい自分たちが滅亡することになっても核武装してはならない。ヤクザなものどものチキンレースに参加してはならない。何事も忍耐が肝要と思ふ。忍耐せねばならぬことを、日本が率先して世界に示すべきだ。僕は時々昭和天皇終戦詔勅を思ひ出す。「堪へ難きを堪へ、忍び難きを忍び、もって萬世の為に太平を開かむと欲す」何と力強い、何と希望に満ちた、敗戦の辞であることか。あの、戦後を新しく始めた日本の昭和の精神に、いま私たちは戻らなければならないと思ふ。

雲間の夕焼け