2023-05-06 (土)（令和5年癸卯）<旧暦 3 月 17 日>（先勝 甲子 四緑木星）満月 立夏 Marit Rita 第 18 週 第 27115 日
今夜は満月。お月様を見るたびに思ふことがある。お月様と地球の距離は384,400 km 地球と太陽の距離は 149,600,000 kmといふ（390倍ほど）。お月様の直径は3,475 km 太陽の直径は1,392,700 km（400倍ほど）。地球から見て空に浮かぶこの二つの天体はほぼ同じ大きさに見えて、空をかける。一方は昼を照らし、もう一方は夜を照らす。競ふ様に先になったり後になったりして、日食が起きたり月食が起きたりもする。何とできた話だらうか。地球が自転して朝が来る、夜が来る。だから時の過ぎたのがわかる。お月様が満ち欠けしてひと月が過ぎたことがわかる。地球が公転して季節が移り変はり、一年の過ぎたことがわかる。何とよくできた話であらうか。これは何も神様の思し召しによってその様になったのではなくて、おそらくは偶然に出来上がったものなのだが、それにしては何とよくできた偶然であらうかと驚く。奇跡としか言ひやうがない。自然は「どんなもんだ」と自慢しない。地球に似た惑星は広い宇宙にたんとあるらしいが、この様な偶然を兼ね備へる惑星が本当にあるだらうか。僕らは素晴らしい星に生まれてきた。当たり前と思ってはいけない。そんな奇跡の実現に驚く心を、いつも忘れないやうにしたい。
