Påskafton

2023-04-08 (土)(令和5年癸卯)<旧暦 2 月 18 日>(先勝 丙申 三碧木星) Påskafton Nadja Tanja  第 14 週 第 27087 日

 

ユダヤ教には、過越祭といふ行事がある。イスラエル人はヨセフの時代にエジプトに避難したが、長い期間にわたって奴隷として虐げられた。モーセが指導者となって、イスラエルの民はエジプトからの脱出を図った。神はエジプトに対して罰として「すべての初子を殺す」といふ災ひを課せられた。イスラエル人たちは自分の家の門に子羊の血を塗った。子羊の血がついてゐることが目印となって、その家には災厄が及ばない、過ぎ越される、とされたからである。これが過越祭の言はれであるといふ。イスラエル人がカナンの地に定住した後では、農業の祭りとして除酵祭(種を入れぬパンの祭)が行はれたが、これらの祭の時期が近かったために併合されて一つの祭になったとウイキペディアに出てゐた。キリスト教の復活祭は、イエス・キリストの復活を祝ふものだから、ユダヤ教徒の過越祭とは関係ないと思ふけれど、その名前と伝統の一部はユダヤ教から受け継いでゐるといふことである。西暦325年までは、キリスト教の復活祭はユダヤ教の暦と同じであったけれども、トルコのニカイアで開かれた公会議キリスト教の復活祭は別の暦に従ふことが決められたといふ。スウェーデンでは復活祭のお祝ひは12世紀ごろからあるけれども、それ以前にも、ほぼ同じ時期に春の血を保つ様な伝統があったと言はれてゐる。現代では復活祭は春分後の満月後の最初の日曜日とされ、それが何日になるかは年によって変はるが、322日から425日の間になる。「最後の晩餐」は木曜日の夜で、その夜遅く、イエスはユダに裏切られた。この時にすべての悪の勢力が解放されたとみて、聖木曜日の夜は魔女の夜となり、復活祭前夜には女の子が魔女の格好をして家々を回る風習が見られる。今日のブログは、Omni といふ新聞記事と Wikipedia を参照しながら書いた。

我が家でもドアがノックされたので、誰かと思へば魔女だった