地図の話

2023-02-11 (土)(令和5年癸卯)<旧暦 1 月 21 日>(先負 庚子 一白水星)建国記念の日 Yngve Inge 第 6 週 第 27031 日

 

朝日新聞の今日の天声人語は「地図が好き」であった。僕も地図を眺めるのが好きな方である。最近は地図がスマホに収まってあるので、紙の地図はあまり利用されなくなったかもしれない。でも、駅や観光案内所に置かれたA4大程度の紙の地図は現地についてからつい手に取ってしまふ。前回京都に行ったのは2019年の秋であったが、この時は京都駅地下のポルタとかいふ地下街で「京都市内全図&でかMAP」を買った。広げると大きくなってしまふけれども、このサイズの地図は必携であると思ふ。先日、「京都百話」の読後感を書いたが、この本を読むときなど手元に地図がないと面白さが半減する。「猿が辻」の説明のところで、「御所の築地塀の東北の隅が内側に切り込んであって、屋根の下に木造の猿がゐる。ここは艮の鬼門に当たるので御幣を担いだ猿を置き、邪気を防がせてゐる」と書いてあった。名工左甚五郎の作だから夜になると勝手に出歩いて困るので金網で囲ってあるさうである。それで早速「でかMAP京都」を広げて注意して見ると、御所の東北の角がほんの少し、確かに抉られてゐるやうに見えるのだ。かういふ形で、ここが「猿が辻」ですよと、表現してゐるのだと感心した。不敬であるとは思ったがGoogleマップでその辻の様子を拝見してみた。ところで鬼門と言へば、江戸城といふか、今の皇居東御苑の東北の角もお堀が少し抉られた形になってゐる。地下鉄の竹橋駅から内堀通り沿ひに大手町の方へ少し行ったところから見ることができる。東京で働いてゐた頃はその近くにオフィスがあったが、その様な鬼門の位置を意識することはなかった。友達数人と和田倉門のあたりから北の丸公園、千鳥ケ淵方面へ散策したことがあって、ブログを検索するとそれは2017年4月10日であったが、その時に友達のひとりの石塚さんから、そこにある鬼門のことを教へてもらった。

白樺と青空