妥協こそは平和の道

2022-11-30 (水)(令和4年壬寅)<旧暦 11 月 7 日>(大安 丁亥 一白水星)上弦 Anders Andreas 第 48 週 第 26958 日

 

「何がなんでもこれだけはやらなければ」といふ風に考へると人は判断を誤るやうな気がする。プーチンだって自分のやってることは間違ってると多分気付いてゐるのだが、ロシアのリーダーとして「何がなんでもこれだけはやらなければ」と思ふことがあるから間違へるのだと思ふ。終戦時の日本にだって、「国民全員が玉砕してでも日本は最後まで戦はねばならない」と本気で思ふ人たちもゐて、昭和20年8月15日正午に昭和天皇玉音放送をオンエアーとするために凄まじい攻防が展開された話も聞く。現代の僕らの常識から思ふととてもまともでない考へが、現実のすぐ隣にあることを改めて思ふ。今、まともだと思ってゐる僕らの考へも、ちょっとしたマインドコントロールを受けると簡単に覆ってしまふかもしれない。人から「腰抜け」と呼ばれても、目標は適当なところで妥協することが大事だと思ふ。歳をとると余計さう思ふ。

家の前のイルミネーション