久しぶりに市内バスに乗ってみた

2022-12-01 (木)(令和4年壬寅)<旧暦 11 月 8 日>(赤口 戊子 九紫火星) Oskar Ossian 第 48 週 第 26959 日

 

町へ行く時は大抵自動車か自転車である。が、今日はバスで出かけてみた。家を出て停留所に向かふと丁度良い具合にバスが近づいて来た。が、いつものバス停が見当たらない。8月のダイヤ改正で、バス停の統廃合があったらしい。毎日見てゐる風景なのに、バス停が消えたことに気づかなかった。それで、50メートルほどの距離を走って、やっとそのバスに乗ることができた。バスはどれも電気バスである。客席にはスマホのチャージソケットもある。どこかの国からか来たらしい少女が僕の前の席に座った。席に座るときに目と目があって、「ここ座って良いですよね」と目だけで聞いてきた。感じが良い。僕も目だけで「どうぞ」と返した。しばらく行くと別の少女が乗って来た。どうもその子と友達らしい。その子を見つけて隣の席に座るとふたりは喜び合って抱き合ふのだった。それはもう、10年ほども会へなかったふたりが会った時のやうに大袈裟なものだった。大袈裟ではあったが、友達と会ふことの喜び、もっと言ふと生きる喜びが素直に溢れてゐて、僕も感動してしまった。こんな風に友達と会って、こんな風に一緒に喜び合ふ友達が僕の人生にあったかなとも思った。若いって良いなと思った。僕はプールの前でバスを降りた。プールに行ったのだが、泳ぐ段になって水泳パンツ、メガネ、帽子がいつものケースに入ってないことに気づいた。それで、サウナにだけ入ってプールを出た。小雨の降る暗い道を歩いた。インフルエンザと肺炎球菌の予防接種を受ける予定であったのだが、予約した時間まで1時間以上ある。ともかくも会場の玄関を入って案内の人に「早く着いてしまひました」といふと、会場はたまたま空いてゐて、その人は「待つことはありませんよ」とすぐに案内してくれた。とても感じが良かった。接種してくれた看護師さんも、「日本から来たのですか。社会のいろいろなことが違ふのでせう?」と言ふのだった。左腕にインフルエンザの、右腕に肺炎球菌の予防接種を受けた。それからバス停までまた少し歩いて、バスで家に帰った。いろいろなことがあったが、バスに乗ってみて楽しい一日であった。

ラウンドアバウト交差点の中央にもクリスマスツリーを見た。