日本のお札の有効期限

2022-11-04 (金)(令和4年壬寅)<旧暦 10 月 11 日>(友引 辛酉 九紫火星) Sverker 第 44 週 第 26932 日

 

日本経済新聞電子版で「さよなら福澤諭吉 現紙幣の製造終了」といふ記事を見た。現紙幣とは、1万円札が福澤諭吉、5千円札が樋口一葉、千円札が野口英世の紙幣である。これらの紙幣の製造は9月までに既に終了してゐて、2024年度からは新1万円札(渋沢栄一)、新5千円札(津田梅子)、新千円札(北里柴三郎)が出回ることになるらしい。ATMや自動販売機などはシステムを新しくしなければならないとのこと。それにしても、現紙幣の福澤諭吉の1万円札は、将来、自動販売機では使へなくなるかもしれないが、銀行窓口へ持って行けば、紙幣としていつまでも通用するものだろうか。もしさうだとすると、この辺が日本の不思議なところである。スウェーデンでは、新しい紙幣が発行されると、古い紙幣はある指定された期日を限りに紙屑になってしまふ。そもそも現代のスウェーデンでは、銀行に窓口といふものがないので、持って行く場所もないのである。古い紙幣を持ってゐる人は、その期日までにスーパーなどで使ひ切らなければならない。今なお現金で支払ひする人は、数としては非常に少ないから問題にはならないのである。日本の銀行窓口の有人サービスはまことに素晴らしいと思ふけれども、あの調子でやってゐたら、世界の動きから取り残されるかもしれない。それにしても、日本へ旅行する前にスウェーデンで、クローネを日本円に両替する時は、2024年度になってもしばらくの間は、福澤諭吉の1万円札を受け取ることになるのだろうか。

気温は10℃以下。白樺も大抵葉を落とした。