銀行の預金通帳

2022-01-31 (月)(令和4年壬寅)<旧暦 12 月 29 日>(仏滅 甲申 三碧木星) Ivar Joar 第 5 週 第 26661 日

 

日本ではこの頃、銀行の通帳を廃止する方向に動きつつあるようである。ATM での現金の引き落としはキャッシュカードだけでできるから、これまでも通帳をあまり活用しなかった人もあるかもしれない。けれども、割と几帳面に記帳する癖がついてゐる人にとっては、ちょっと落ち着かない気分があるかもしれない。スウェーデンには通帳は初めから無い。1987年にスウェーデンへ来て、銀行口座を開設した時に(当時はまだ銀行に顧客窓口があったから出来たのだが)、「開設した口座の通帳はありますか」と聞いたが話が通じなかった。「ほら、あのノートブックのようなものですよ」と言ふのだが、話が通じなくて、窓口の人は「これが欲しいのですか」と言って、手で記入する金銭出納帳の薄いのをくれたのを覚えてゐる。後でわかったのだが、日本の預金通帳のようなものは初めから無いのである。それで、口座の出入は紙に印刷されて毎月1回、郵便で送られて来たものだった。そのうちにコンピュータが普及し始めると、その通知も来ないようになった。僕は毎月末日に、その月の出入をPDF形式でダウンロードしてコンピュータ上にそのファイルを保管するようにしてゐる。この時、それと家計簿との称号もするので、毎月の節季は忙しい。スウェーデンでは今はネットバンキングを使はない人は非常に少ないだろうと思ふ。

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小学校の校庭には夜間照明がある。