送金アプリ Swish

2021-11-04 (木)(令和3年辛丑)<旧暦 9 月 30 日> (友引 丙辰 五黄土星) Sverker 第 44 週 第 26563 日

 

どの国でも送金がデジタルで可能な時代になってゐるようであるが、この方面でスウェーデンは普及が速いように思はれる。スウェーデンで一般的な送金アプリは Swish といふ。銀行に口座を持ってゐること、スマホを持ってゐることが条件である。スマホSwish をインストールした人同士の送金は、相手の携帯電話番号と金額を指定して実行すればその分が銀行口座から相手に送金される。デジタルカードを一緒に送ることもできて、「おめでたう」などのメッセージを添へることもできる。買物の支払ひも Swish を選ぶことができる場合が多い。教会での献金などでも Swish を使ふ人もある。コンサートの当日入場券などでも使はれるようである。現金が持つ匿名性といふ強みは次第に薄れて行いくようである。今現金の持ち合はせがないからちょっと貸してくれないかと言って、後がうやむやにされるリスクも少なくなった。これだけでも十分便利であると思ふが、来年5月にはスウェーデン中央銀行が開発した新しいプラットフォームに、この Swish が移行するとニュースで見た。安全性がより確実になる利点があるさうである。世界各国の中央銀行がデジタル通貨に向けて動いてゐるが、スウェーデンも先進国のひとつであると思ふ。「eクローナ」といふ言葉を聞いたことがあるが、体験したことはない。今だって現金を使ふことは殆どないから、通貨は既に電子化された印象を持ってゐるのだが、改めて「eクローナ」になるとどのように自分たちの消費生活が影響を受けるのかしら。Swish中央銀行のプラットフォームに移行するといふニュースを見た時、これまで民間主導で進められて来たデジタル通貨への道が中央銀行主導へといふ流れになっていくのかなと思った。

f:id:sveski:20211105052428j:plain

今日は少し空が明るかった