自民党の総裁選

2021-09-08 (水)(令和3年辛丑)<旧暦 8 月 2 日> (先負 己未 八白土星) Alma Hulda 第 36 週 第 26506 日

 

最近自民党の総裁選に関するニュースを見る。このような大変な時期に総裁になろうとする人の気がしれないが、誰かはなってくれなければ困るので、候補者が出ること自体はありがたいことだ。でも本当に国のためを思ふなら、権力への個人的欲望むき出しムードで総裁になってもダメなのではないかと思ふ。その意味で、一番慎重なのは石破元幹事長である。慎重である分だけ信頼できる気がする。河野規制改革相は原発の再稼働についてコメントした。安全な原発は再稼働するといふ単純なコメントであった。半世紀以上も前に考案された旧い形態の原子炉(大量の蒸気を発生させて巨大なタービンを回す方式)を脱して、新しいタイプの、外部電源喪失にも安全に対応する小型原子炉の開発に力点を置くべきではないかと思ふ。海外では主流となった動きでもある。この点で日本は大きく遅れてゐる。脱酸素社会に向けて原子力はいつか必ず戻っていかなければならない道筋にあると思ふ。原子力利用からの完全撤退は我が国に禍根を残す気がしてならない。河野規制改革相が「いずれ原子力はなくなる」と思ふのは固定化された古い原子力のイメージから抜けきれないでゐるからだ。固定概念を払拭し、古い原子炉の再稼働ではなく、新しい技術で未来を開く発想がないのは残念であると思った。

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いつも同じような道を散歩する