寒波襲来と電力不足

2021-01-14 (木)(令和3年辛丑)<旧暦 12 月 2 日> (先勝 壬戌 二黒土星) Felix Felicia   第 2 週 第 26270 日

 

日本では寒波襲来で電力不足が心配されてゐることをニュースで見る。電力の逼迫は大規模停電に繋がりかねないリスクがある。この寒い季節に大規模停電が起きると大変なことになる。太陽光や風力などの再生可能エネルギーはもちろん重要であり、伸ばしていかなければならないと思ふが、世の中はそれに頼りすぎる様な気がしてならない。安定した電力供給の一部は原子力に任せるべきだと思ふ。原子力といふと、巨大なタービンを回して発電する複雑なシステムを連想してしまふが、それはこれまでの原子力の方式である。いま、世界では small modular reactor と呼ばれる小型炉の開発が進められてゐる。安全性は従来のタイプよりはるかに高く、いざといふ時にも非常用電源を必要としない強みがある。日本でこのタイプの炉の開発がどれだけ進められてゐるかわからないが、この10年で随分諸外国に遅れをとったのではないかなと思ふ。世の中では、原子力といへば、再稼働を許すのかとかいふ様な議論ばかり聞こえてくるが、もっと長期的な目で見た安全な未来の原子力の開発を目指さなければ将来の安定電力供給はおぼつかなくなるのではないかと思ふ。

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-5℃まで下がって、スウェーデンの僕の住む地域でもこの冬一番の寒さになった。