語学の学習

2020-11-30 (月)(令和2年庚子)<旧暦 10 月 16 日> (先勝 丁丑 二黒土星)満月 Anders Andreas   第 49 週 第 26225 日

 

30年以上もこの国に住んでゐることが本当かしらと人様に疑はれるほど、この国の言葉ができない。アジア諸国から日本にやって来る若い人たちの多くは、ほんの何ヶ月かで流暢に日本語を話す様になるのを見ると、何だか自分が情けなくなる。きっと日本語は予想されてゐるよりも習得しやすい言語なのだと思ふ。母音は五つしかないし。ところで、どれだけかの期間を外国に滞在する日本の会社員の多くは、どうかすると日本人同士で固まって閉じた社会を構成する傾向がある様に見受けられる。何を隠そう、自分がそれに近い人間であるから、その心理がよくわかるのだ。会社を定年退職してからは、もはや仕事で言葉が必要になることはなくなった。ずっと家に居ればあまり人と話す機会もない。しかし、この国に住み続ける以上は、むしろさうなってからの方が、「これではいけない」といふ気持ちが昂じるのだった。思へば仕事をしてゐた頃は、真剣に語学の勉強をしようと思ったことはなかった。真剣に語学の勉強をしようと思へば、自分の様なものでも少しはできる様になるのではないかと思って、定年を過ぎてからの時間のどれほどかは語学の学習に充ててゐる。一応毎日やるので少しは上達したのかもしれないが、まだまだ先は長い。聞き取りはほとんどダメである。それでも焦らずに諦めずにともかく毎日少しでも勉強しようかと思ふ。

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