スウェーデンの確定申告には葬儀費用がある

2020-12-01 (火)(令和2年庚子)<旧暦 10 月 17 日> (友引 戊寅 一白水星) Oskar Ossian   第 49 週 第 26226 日

 

スウェーデンには日本と同じ様に確定申告がある。収入の多寡に拘らず全員が確定申告をしなければならない。日本でいふマイナンバー制度は、コンピュータが普及するもっと昔からこの国にあった。全員が personnummer といふ12桁の納税者番号を持ってゐる。実際にはその年の収入などは機械上に既に入力されてゐて、それをネットで確認して、ネット上でサインすれば確定申告は完了する。何年か前までは紙にサインして町の税務署に設けられたポストに投函しに行ったのだが、今はずべてデジタルで済ますことができる様になった。年に一度のこの確定申告の時に、それまで毎月およその金額で納めてゐた税金が清算される。が、同時に引かれる費用もある。日本と違ふなと思はれる項目は葬儀費用である。僕の場合、去年は0,242%、今年は 0,253% の葬儀費用が引かれた。スウェーデン教会に入ってゐる人はまた別な特典があるのか、その会費も同時に引かれる。誰の場合でも葬儀にかかる費用のうち最も基本的な分はその費用で処理されることになってゐる。棺の費用や遺体の輸送にかかる費用などは別料金である。また、公共墓地に葬られる場合などでも25年間の墓地の管理料などは葬儀費用の中に含まれる。日本でも最近は身寄りのない人の孤独死があったりする様に見受けられるが、もしこの様な制度があれば安心ではないかなといふ気がする。

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スウェーデンには山地が少ないが、地平線を見ることもない。空と地との間には森や林があることが多い。