情報過多の時代

2020-11-04 (水)(令和2年庚子)<旧暦 9 月 19 日> (先負 辛亥 一白水星) Sverker   第 45 週 第 26199 日

 

ほとんど毎日、家にゐるだけの生活であるが、そんな生活でもやっていけるのはインターネットがあるからかなと思ふ。30余年前にスウェーデンに来た時には日本でどんな出来事が起きてゐるのか全く分からなかった。たまに出張でやって来る日本人があると、そんな人に話を聞くのが唯一の情報源であった。新聞や週刊誌を置いていってくれた人もある。日本語の文字を読むのはありがたかった。昭和の終はり頃、天皇のご容態がお悪いらしいといふ知らせを聞いたのも、日本から来た人の情報であった。日本に電話をしたいことがあっても、会社の電話を使ふことは憚られたし、当時は交換手に申し込む手続きが必要であったので、ほとんど電話をかけたことがなかった。今から思ふと隔世の感がある。情報とはかくもありがたいものとよく分かってゐるのだが、情報に溢れ、フェイクニュースや詐欺の横行する現代では、隔離されたあの時代がちょっぴり懐かしい気もする。大統領選の開票が始まったが、今のところ大接戦を呈してゐる様である。結論が出るのは少し先になる様である。二人の候補者はもう高齢なので、寝なくて大丈夫かしらと心配してしまふ。

f:id:sveski:20201105042729j:plain

最後の一葉は誰かな