リモートお茶会

2020-10-01 (木)(令和2年庚子)<旧暦 8 月 15 日> (仏滅 丁丑 八白土星) Ragnar Ragna   第 40 週 第 26165 日

 

Stockholm に Japanska Thesällskapet といふ、裏千家淡交会スウェーデン協会がある。僕は茶道には縁のない人間であるのだが会員になってゐる。会員になってゐるのだが殆ど出席したことがない。今年は新型コロナの影響で催しは中止され、リモートで寄合があるといふ連絡が来た。Stockholm まで出かけるのは大変であるけれども、家でリモートで参加できるのなら、茶道の雰囲気だけでも見せていただこうかと思ってコンピュータを繋いでみた。をりしも今日は中秋の名月で、それに合はせて午後7時から「茶箱点前月見」とかいふお点前を見せていただいた。本来なら萩や芒や月見団子を捧げるのかもしれない。ウサギの模様の入った手作りのお菓子を用意された方もあった。参加者はめいめいが自宅でお茶を飲むのである。オンライン飲み会にやや似てゐるかもしれない。先生の画面の掛軸には「水急不流月」とかかってあった。どんなに激しい急流の水でもその水面に映る月を流すことはないといふ解説もあった。その会合が済んでから外に出て見ると、低い空に中秋の名月がかかってゐた。やや薄雲に覆はれたが、もう少し高い空にかかれば「三笠の山にいでし月かも」の感じが出るかもしれない。

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スウェーデンで見る中秋の名月。こちらにはこの季節の月が特に良いとする風はない。