非寛容の国 日本

2019-12-04 (水)(令和元年己亥)<旧暦 11 月 8 日> 赤口 乙亥 三碧木星)上弦 Barbara Barbro  第 49 週 第 25863 日

 

日本の新聞を見ると「桜を見る会」のことがよく出てくる。真相はどうなのか、あまり知りたいとも思はないから、そんな人間がこの話題に対して自分の意見を書くのも変だが、どんな集まりであれ、「一緒に桜を見ませう」くらいのことはあった方が自然ではないかと思ふ。それを批判する一般の人たちだって、もしも自分が招待を受けてゐたなら、いそいそと出かけてしまふ人が多いのではないだろうか。国会ではもっと大事なことを議論して欲しいのに、実に程度の低いことに大事な時間を割いてゐると感じられてならない。日本といふ国の嫌なところは社会があまりに非寛容であることだ。誰も聖人君子ではないのだから、お互ひに少々の悪いことはもっと暖かい目で包んで見てやって良いのではないか。最近の日本といふ国には聖人君子でなければ罪人だとする風潮がある。「エ?立派な方かと思ってゐたがあなたは聖人君子ではなかったのですか?すると罪人ですね。刑務所に行ってください」って感じがするのだ。話は飛ぶが、覚醒剤などを使用した人を鞭打つ雰囲気にも違和感を覚えるし、あふり運転を厳罰化することで問題を解決しようとするやり方にも違和感を感じる。ごく一部の人たちの感じ方があたかも一般世論である様な雰囲気になってしまふ社会は怖い。法の違反者を厳罰化しても犯罪は減らない。法といふものはもっと緩やかに社会に作用すべきものだ。日本といふ国は全体にもっとおおらかでなければ社会は発展しない。発展しないどころか危ない方へ向かふと思ふ。

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昼なほ暗い日が多い。