テクノロジーのゴールドラッシュ

2019-05-19 (日)(令和元年己亥)<旧暦 4 月 15 日>(赤口 丙辰 二黒土星)満月 Maj Majken 第 20週 第 25665 日

 

昔、アメリカのカリフォルニアで、金鉱を探し当てて一攫千金を夢見る採掘者が殺到したことがある。ゴールドラッシュと呼ばれる。この頃の新しい会社は優秀な新人獲得のために、かなり給料をつり上げる傾向があるのではないかと思ふ。すると、そこへ希望者が殺到して、一種のゴールドラッシュ現象を呈することはないのかなと思ふ。人間は誰でも同じ時間働くならたくさんの給与が欲しいものだ。けれども、もし相場からかけ離れた高収入を得ると、気の弱いものは「こんなにもらって良いのかな」と思ふのではないか。結局、気の強い自信家だけが世の中を引っ張ることになる(強すぎるとゴーンさんみたいになるかもしれないが)。給料を上げないと人は集まらないし、人が集まらなければ技術の競争に負けてしまふ。そこに貧富の差は必然的に広がる一方の仕組みが出来上がってしまふ。この大きなうねりの後に来るものは何かなと思ふ。結局、うねりが去った後に、誰もがほどほどに働いて、誰もがほどほどの暮らしができるのが安定した良い社会であると思ふ様になるのではないかと思ふ。今の大きなうねりはそんな安定した時代が来るまでのいっときの現象であって欲しい。怠けるのではないが、急いで波に乗ろうとして大事な命をすり減らす必要はないのではないかとも思ふ。もっと大事なことは何かを探すべきかもしれない。過去のゴールドラッシュもいっときの現象であった。

 

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今日のストックホルムはいっとき雨であった。