幻の「悲しくてやりきれない」

2019-10-06 (日)(令和元年己亥)<旧暦 9 月 8 日>(仏滅 丙子 三碧木星)上弦 Jenny Jennifer 第 40週 第 25805 日

 

この頃は FM 放送といっても、それぞれの地域が独自のプログラムを持つ様であるし、また、電波の状態が悪ければアプリでも FM 放送を聞くことができる。それで、聞いてゐる局がどの局であるのかわからなくなることもある。Sveriges Radio で P2と言へば大抵クラシック音楽を流すのだが、アプリにはそれとは別に P2 Klassiskt と言ふ局もあるのでごっちゃになりやすい。そのうちにスウェーデンでは従来の FM 放送はなくなって、すべてデジタル放送に置き換はることもありうる。アナログで周波数を変調するからこそ Frequency Modulation 略して FM なのである。それはともかく、僕は毎日机に向かふ時間が多いので、スマホのアプリを使って机の上の AI スピーカーで FM ラジオを聞く。接続は Bluetooth であるが、時々アプリ自体が中断することがある。午後の時間帯は Finland 向けの放送なのか、哀調を帯びた様な、どこかで演歌にもつながる感じの曲がよく流れる。これがまた僕は嫌ひではなくて、時々ブログの原稿など考へながら聞いてしまふことがある。驚いたことに、二日ほど前のその時間帯に、日本のフォークソング「悲しくてやりきれない」と「竹田の子守唄」が日本語の歌詞のままで入った。これらの曲は色々な人が歌ってゐる様なのだが、歌手が誰であるかわからなかった。が、とても心に引かれた。後でネットで探してみたが、歌ひ手は分からなかった。若い人の、ちょっと癖のある歌ひ方は僕はあまり好きでない。もしかしたら外人が日本語で歌ったのかもしれないがともかくも心に響く歌であった。同じ曲でも歌ひかたで随分と感じ方が変はるものであると思った。

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Stockholm にて